ユウスゲの栽培 2014年4月6日~
鉢植え栽培
このページではユウスゲの苗から開花までの栽培を取り上げる予定です。
解説:キスゲと聞いてすぐに思いつくのはニッコウキスゲで、夏の高原に薄い黄色の花が咲いている姿が目に浮かびます。ニッコウキスゲは昼間咲いて、夕方に閉じる。
ニッコウキスゲとは対照的に夕方から咲き始めるキスゲもあり、ユウスゲと呼ばれます。単にキスゲとはユウスゲのことを指す。花はニッコウキスゲとほぼ同じで、草丈はユウスゲの方がやや大きい。
今では健康茶に利用されるとのことですが、ここでは花を目的にしています。
写真は通販で購入したユウスゲ苗で今年で2年目になります。冬季、鉢のまま置いておいて、気が付いたときに水やりを行ってきて問題なく越冬し、春になってだいぶ根が回ったので植え替えたところです。鉢の大きさは21cmポット、用土は鹿沼土主体に完熟堆肥を1~2割混合したものです。
ユウスゲは草姿とは対照的に非常に根が良く張るので鉢植え栽培の場合は、大きな鉢が必要です。
今の管理は、置き場所は日向、土の表面が乾いたら水を与えています。
2014年5月3日
2014年6月1日
2014年7月1日
2016年5月5日
2016年7月13日
解説:開花の様子を紹介します。
当初、苗は2株購入して一つは鉢植えに、もう一つは地植えにしておきました。その後、鉢植えの方が早く芽数が増えて開花を期待させましたが、特別手入れをしていなかった地植えの方が早く開花に至りました。
手を掛けていた方が結果が悪いと言うことは、人間の無力を感じますが、よくあることだと考えます。これで投げ出さずに開花にもって行きたいと思案中です。
(1)(2)開花は7月9日夕方から始まり現在も続いています。
(3)(4)花は一夜限りの命なので翌朝には閉じてしまいます。
その後、少し時間を置いて次のつぼみが開いてきます。株が充実していればつぼみが多いので毎晩連続で開花しますが、この株はそうでは無いので次の開花まで数日掛かっています。
写真でお分かりだと思いますが、この植物はそれほど日当たりが良くなくてもそれなりに育って花を付けます。出来れば日照条件が良い方が花数が多くなります。
夜しか咲かないのは面白くないと言う方には、日光キスゲがお勧めです。両方あれば一日中楽しめます。
この花が咲く様になると夏が来たと思わせます。夕方の開花と同じ時間帯にヒグラシが鳴いています。
この株の管理は、春芽出しを確認してから、発酵鶏糞を株の周囲に与えてあります。量は適当です。
その他、アブラムシが付き易いので何かした方が良いです。
2016年8月27日 ニッコウキスゲの栽培
解説:市販ニッコウキスゲの苗を入手出来たので取り上げます。
(1)写真は通信販売で購入した10.5cmポット植え苗で、出荷時に雑草取りや枯れた下葉取りを行った感じはあったものの、特別悪い感じはしなかった。
(2)ところが鉢から抜いて根を見てみると白い良い根もあるものの、根腐れが進行していた。
これを見て、冬になるまでに枯れずに活着したら良い、くらいに思った。
(3)根腐れをしているので鉢を大きくしなくても良いと言う思いと、この手の植物は根が張るのでそれでも大きな鉢へ植えた方が良いの両方あったものの、直感的に後者を選択した。
(4)15cmポットに、用土は赤玉土小粒と鹿沼土小粒の等量混合を基本用土とし、それに完熟堆肥を2割混合したもので植えた。
この後水を与えて作業を終えた。
置き場所は天候不順だったので、直後から日当たりの良い場所へ置いて様子を見ていたが、たまに日光が当たっても悪い変化が無かったので、そのまま日に当てて管理を行った。
2016年9月7日 活着後
解説:(1)植え付け後は無施肥で、普段の管理は水やりだけでしたが、根腐れの悪影響は無く、幾らか葉が伸びていました。
(2)良く見てみると・・・、何と言うことでしょう・・・。花芽が出ていました。
確か、買ったのは苗で、根腐れを起こしていたので、開花までは数年辛抱が必要だと思っていましたが初年度に花芽を付けました。
当地方でニッコウニスゲの開花は7~8月頃なので、本気で開花するつもりか分かりませんが、花茎やつぼみはしっかりしているのでなんとなく咲きそうです。
問題は寒くなる前に開花まで至るかですが、まだ9月なので何とか間に合いそうな気がしています。
その他、最近通信販売で載っている写真は、へメロカリスっぽいものが多いので、これが本当に黄色の清楚な花を咲かせるのかと言う憂慮はあります。
現在の管理は、日当たりの良い場所へ置いていて、鉢土表面が乾いたら水を与えています。肥料は与えていません。
その他、病害虫発生はありません。
2016年9月19日 開花
2017年7月22日 鉢植えユウスゲの開花