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極楽鳥花植物園 Strelitzia Botanical Garden

ストレリチア栽培向け用土 このページではストレリチア栽培向け用土を取り上げています。。

ストレリチア栽培向け用土各種

ストレリチア向け基本培土について

ストレリチアの自生地は、荒れ地で決して良質の土壌条件ではない。降水量が少ないことから、乾燥に耐えられる植物は数が限られるため、土地はやせている。(腐植の供給元が少ない。)

その様なことから、ストレリチアは多くを求めない。そこそこ水持ち、水はけの良い土であれば、大体何でも使用できる。下に1~7まで挙げているが、開花株に使用するものは基本的には1~4までで、単用、又は下記土壌改良材を1~2割混合する。

5~7は播種、及び苗の養成に適する。ただし、6、7は開花株の培土を軽くする目的で混合しても良い。

実際に使用する際は、ふるいに掛けて微塵を取り除かなくても良い。また、植えるときは、乾いた状態で問題無い。

基本培土としてふさわしくないもの

  • 軽石・・・水はけは良いものの、水持ちが悪いため。
  • 日向土・・・同上。
  • 桐生砂・・・同上。
  • 富士砂・・・同上。
  • 赤土・・・水はけが悪く、水持ちが良すぎる。土の物理的、科学的性質が悪い。粘土質で酸性の赤土は特に生育が良くない。下記土壌改良材を加えても、1回の使用では改善が期待出来ない。よって、使用すべきではない。
  • 水苔・・・水持ちが良いため。常に湿りすぎ。
  • ピートモス・・・同上、他には酸性のため。

その他、向かない栽培法

  • ハイドロカルチャー
  • 水耕栽培

1,赤玉土

小粒赤玉土

関東ローム層(赤土粘質土)を粒径別に分けて売られている。

古くから使用されてきた代表的培土。ほとんどの植物は植えるときにはこれに腐葉土:1~2割混合土を用いれば良いと言われるほど一般的。

手に入り易く、値段も手頃なことから普及している。

ストレリチア栽培では、小粒~中粒を用いる。もし、用土を一種類だけ選ぶのであれば赤玉土を選択すれば間違い無い。

参考価格:14L入りで、250円前後。購入先:園芸店、ホームセンター等。

※高級品、硬質、焼成タイプでなくても問題無い。

2,鹿沼土

安価な鹿沼土

栃木県鹿沼地方で産出する火山灰土。多孔質で水はけ、水持ちが良く古くなら園芸用土として利用されてきた。土壌酸度が酸性と言うことで、つつじやさつき等の基本培土との位置づけだが、挿し木の用土としてもよく用いられる。ストレリチアの基本培土にも適する。単用でも良く育つ。

他の培土より軽いため、移動させることのある鉢植えに用いると都合が良い。また、値段も比較的安い。

赤玉土より低く見られがちではあるが、悪い用土ではない。

参考価格:14L入りで、250円前後。購入先:園芸店、ホームセンター等。

※硬質高級品や、篩い分けしたものでなくても問題無い。

3,川砂、山砂

山砂

赤玉土や、鹿沼土に慣れた方にとって細かい砂は、水持ちが良いため、根に酸素が行き渡らず、根腐れが起きると思われがちだが、意外に問題なく育てることが出来る。単用でも問題無い。欠点は重くなること。

水持ちが良いので、忙しい方向け。

基本培土として以外に、播種培土としても使用出来る。自然採取のものは一回何らかの手段で殺菌した方が失敗が少ない。

単に「砂」の中には、塩分が含まれているものもあるので、要注意。

参考価格:18kg入りで、370円前後。購入先:園芸店、ホームセンター等。

4,庭土、山土

庭土

地域や、条件によって土質は異なるが、庭土は決して悪い土ではない。上記火山灰土より良いかもしれない。特に山の黒土は土が肥えていて、水はけも問題無い。単用でも、土壌改良材を混ぜても使用できることが多い。

ただし、これは植物栽培経験がある程度ある方向けで、初心者は上記培土を使用した方が失敗が少ない。

入手先、庭先。山林。

5,粘質土極小粒

無肥培土

赤土粘質土を粒状にし高温処理したもの。水持ちと水はけが良い。無肥料のものと、肥料を添加したものがある。写真は無肥料のもの。粒状だが、これは一時的で、湿った状態で凍らせたり、時間が経過することにより粒が崩れる。一般の赤玉土は団粒構造で、こちらは単粒構造で異なる。同じ容積ならば、こちらの方が重い。

無肥料のものを主に播種用土として用いる。他には、赤玉土よりもう少し水持ちを良くしたい時に数割混合すると良い。小苗の養成に使用する場合は、下記土壌改良材を加える。

参考価格:20kg入りで、600円前後。購入先:園芸店、ホームセンター等。

6,パーライト

小袋商品

真珠岩、黒曜石等を高温で焼いて発泡させたもので、粒径別に販売される。多孔質で水持ち、水はけが良い。大粒ほど水はけが良く、粉末は水持ちが良く、川砂に近い性質。

一般的には理論的に無菌なので、挿し木、挿し芽、播種培土で使用することが多い。

ストレリチア栽培では、非常に軽量なため、鉢土を軽くしたいとき基本培土に加えれば良い。その他、播種培土として用いる。写真は粒径が小粒だが、粉末の方が水持ちが良いため、管理し易い。

参考価格:2L入りで、200円前後。購入先:園芸店、ホームセンター等。

※一般的には土壌改良材との位置づけだが、単用でも十分育てられることから、基本培土とした。

7,バーミキュライト

子袋商品

蛭石を高温で焼いて膨張させたもの。雲母の様に薄い層が幾重にも重なった状態。水持ち、水はけが良い。また、保肥力が大きい。

使用条件はパーライトと同様。

写真はホームセンターで購入したものだが、粒径にばらつきが大きく、品質は悪かった。

参考価格:5L入りで、300円前後。購入先:園芸店、ホームセンター等。

※一般的には土壌改良材との位置づけだが、単用でも十分育てられることから、基本培土とした。

土壌改良材について

土壌改良材とは、植物にとって基本培土だけでは不十分な部分を補う目的で使用される。基本的には基本培土0.5~2割混合する。主な目的は下記の通り。

これら資材は、肥料効果、化学的効果、物理的効果が期待される。

最初に直接の肥料効果については考えないことにする。腐葉土にしても堆肥にしてもそれ自体に含まれる養分が少ないことと、ストレリチアは多肥栽培が基本であるため。ただし、腐植に住み着いた微生物が養分を植物に受け渡すことにより、生育を良くする効果は期待できる。

次に化学的効果は塩基置換容量(C.E.C)を高める。つまり土の保肥力を高める。これは水やりや雨で流出する養分を少なくすること。また、上記赤玉土、鹿沼土等の火山灰土は、主要三要素の中の燐酸を吸着し易い。一旦吸着されてしまうと植物に利用されにくくなる。そこで腐葉土、堆肥等の腐植を添加することによって、植物に吸収され易くする狙いがある。

最後に物理的効果は、土を団粒構造にし、水はけ、水持ちを良くする。実際には赤玉土にしても鹿沼土にしても最初から団粒構造のため、顕著な効果は感じられないが、働きとしてはそういうこと。

購入時の注意点として、未熟なものは上記効果は期待出来ないと言うこと。生の有機物は、土壌中で主要三要素の一つ窒素分を吸収する。すると、その土壌はの窒素饑餓状態になり植物の生育を抑える。また、その有機物を好む小生物を呼び寄せ、悪影響が懸念される。これでは植物の順調な生育は期待出来ない。

落ち葉や、藁、籾殻等の有機物が醗酵不十分の場合は、ストレリチアにとって窒素饑餓だけの問題だが、原材料が木のもの(樹皮、木の枝、木のチップ、おがくず等)で、十分腐熟していないものは、タンニン酸、フェノール酸等の植物の生育を阻害する物質が含まれているため要注意。

※商品名と中身は必ずしも一致しません。例、「完熟・・・」。その他、堆肥で豚糞はストレリチア栽培では当たることがある。鉢植え栽培において、基本培土に対して堆肥、腐葉土等を入れすぎると、乾きすぎて水やりが大変になるので要注意。

8,腐葉土

市販品

ケヤキ、クヌギ等の落葉広葉樹の落ち葉に水分、少量の窒素分を添加し腐熟させたもの。全体的に湿っていて、黒色で、組織がぼろぼろになっていれば問題無いと考える。

開花株ではそのままでも良いが、小さな苗を植える場合は、ふるいを通して大きさを揃えた方が後の管理がし易い。

写真はホームセンターで購入したもの。生葉(十分に醗酵していない。)、枝、雑草等が混入していて品質が悪い。

参考価格:20L入りで、300円前後。購入先:園芸店、ホームセンター等。

9,完熟堆肥

そば殻堆肥

写真は主に穀物の皮をセルロース分解菌を含む微生物の力によって数ヶ月醗酵させた完熟堆肥の優良品。

腐葉土とは異なり微生物の力で積極的に醗酵させているので、その後、多くの微生物が植物の生長を助け、産物の品質を高める効果が高い。

腐葉土と同様に腐熟が不十分なものや、品質が悪いものも出回っているので、見極めが重要。

基本培土に1割~2割混合すれば良い。あまり多すぎると、水はけが良くなり過ぎて水やりが大変。

参考価格:40L入りで、750円前後。購入先:園芸店、ホームセンター等。

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