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極楽鳥花植物園 Strelitzia Botanical Garden

肥料 このページではストレリチア栽培の肥料を取り上げています。

ストレリチア向け肥料

1,有機質肥料1

状態

①菜種粕:菜種から油を搾り取った残り粕。成分はN:5、P:2、K:1

②蒸製骨粉:生の牛骨を圧力を掛けて数時間蒸して粉砕したもの。N:3、P:20

粒子が細かいほど速効。

③有機固形肥料:菜種粕や骨粉等を元に化学肥料で成分調整し練り固めたもの。N:5、P:5、K:5

参考価格:菜種粕:20㎏入りで1,200円から1,300円

蒸製骨粉:20㎏入りで2,000円前後

有機固形肥料:1㎏入り小袋:400円程度から

使用目的:追肥。主要三要素と微量要素の補給。

使用方法:菜種粕は苗の養成または、開花株で窒素成分の補給のために使用する。生のまま与えても構わないが、悪臭が漂うので屋外で使用する。

骨粉は苗から開花株の燐酸分の補給。他の肥料と一緒に使いたい。ストレリチアは燐酸がやや多い方が良い。

有機固形肥料は苗から開花株の肥料。これも屋外向き。

※含有成分、及び価格はメーカーに寄って異なります。菜種粕主体の施肥設計では上記骨粉等の燐酸、加里、及び何らかの石灰類も追加して与えたい。生の菜種粕を小苗に与えると、発酵時に何らかの傷害を与えることがあります。よって、初心者向けではありません。牛の骨粉類は花色発色促進に有効です。

2,有機質肥料2

状態

魚粕(ぎょかす):いわし、雑魚等を水で数十分煮て圧搾器で搾り、乾燥させたもの。N:7、P:5

肉質部が多いと窒素分が多くなる。

欠点は保管中にネズミに狙われ易いこと。粕にしては値段が高いこと等。

使用目的:開花株の追肥。窒素、燐酸及び微量要素の補給。

使用方法:出来れば一度醗酵させてから与えたいが、生のまま与えてもゆっくり効く。ただし、多少臭いが発生する。屋外向け。土の表面に置く。地植えの場合、少し穴を堀り埋めると分解、吸収が早まる。

参考価格:20㎏入りで2,000円程度

※含有成分、及び価格はメーカーに寄って異なります。成分を見る限り他のもので代用出来そうですが、個人的に一押しです。特に花の色をより良く出そうとした時、無くてはならないものだと考えます。ストレリチアは動物性有機質肥料が向いています。

3,有機質肥料3

鶏糞類

①醗酵鶏糞(はっこうけいふん)(粉状):N:1.8、P:0.5、K:0.3、産卵鶏の糞を発酵させ粉状にしたもの。私が使用しているもの

②乾燥鶏糞(かんそうけいふん)(粒状):N:2.5、P:8.7、K:4.8、鶏糞を発酵させないで機械乾燥で粒状にしたもの。

③醗酵鶏糞(はっこうけいふん)(粒状):N:2.5、P:6.0、K:3.0、鶏糞を醗酵させ粒状にしたもの。

参考価格:15㎏入りで200円~300円

鶏糞は主要三要素と、微量要素がバランス良く含まれる完全肥料に近いと言える。また燐酸とカルシウム分が多いためストレリチアに向いている。ただし、その鶏がブロイラーか産卵鶏かで成分が異なるので要注意。産卵鶏の方がカルシウム分が多いため出来ればこちらを与えたい。

ストレリチアに与える前に生育の早い1年草等に試しに与えて効果を確かめたい。与えてから数回水を与えて葉が緑色に変わるか、生育が良くなるか等確認した方が良い。

使用目的:苗から開花株の追肥。主要三要素と微量要素の補給。乾燥鶏糞は地植え向け。生の有機質肥料は与えてから臭いが発生する。とりあえず醗酵鶏糞一つあればストレリチアを栽培出来る。

使用方法:土の表面に置く。下記参照。

※含有成分、及び価格はメーカーに寄って異なります。またメーカーによって効果を感じられないものも出回っています。肥効を良く感じられるものでも、追加して他に何か与えた方が良い場合もあります。

4,施肥方法

一箇所一握り

施肥後

三箇所へ

肥料と株

施肥後

写真は12号相当鉢。量は3握りを3カ所に分けて与えている。施肥後、その後肥料に強く掛からないように静かに水を与えると、肥料が水を吸って固まるので、その後の水やりで飛び散らなくなります。以降水やりの度に肥効が高まる。

地植えの場合も株元から少し離して与える。写真ではまとめて置いてあるが、ばら撒きでも良い。ハウス内ではその後肥効を高めるために、鉢植えと同様に水を数回与える。

※鉢植えでも地植えでも株元近くに与えると、茎を傷めることがある。

5,石灰系

状態

①炭酸苦土石灰(たんさんくどせっかい):苦土を含むドロマイトを粒状にしたもの。可溶性苦土:15.0、く溶性苦土:10、アルカリ分:55%

②消石灰(しょうせっかい):生石灰に水を加えて化合させたもの。アルカリ分:72%

③苦土生石灰(くどせいせっかい):く溶性苦土:30、アルカリ分:100%

参考価格:20㎏入りで500円から600円

使用目的:土壌改良。主要三要素の一つ燐酸は土壌酸度がアルカリ性の方が植物に良く吸収される。よって市販の用土を使用する際は少し添加したいもの。同時にカルシウム分の補給にもなる。石灰を与えると、葉裏や花茎に白い粉を良く吹いたり、茎(葉柄)や花茎が太くなる。

使用方法:植え付けの時に、用土へ混ぜるか、後で土の表面に撒く。アルカリ分が多いほど少ない量で良い。

※生石灰は水と反応して熱を出し、火災起こす場合があるので保管場所は要注意。土壌改良剤として使用するため、頻繁には与えない。例:3年に1度、10号鉢にティースプーン1~2杯。発酵鶏糞の場合は与えなくても良く育つ。

6,燐酸系

粒の様子

BMようりん(びーえむようりん):く溶性燐酸:20、可溶性ケイ酸:20、く溶性マンガン:1.0、く溶性ホウ素:0.5、アルカリ分:45.0%

参考価格:20㎏入りで1,600円程度

使用目的:燐酸分と各微量要素の補給。燐酸分とカルシウムの相乗効果で、茎(葉柄)、花茎が太く丈夫になる。

使用方法:植え付けの時に、用土へ混ぜるか、後で土の表面に撒く。地植えで効果が顕著。

※石灰系と同様で土壌改良剤として使用するため、頻繁には与えない。例:3年に1度。鉢植えの場合は10号鉢にティースプーン1~2杯。他にホウ素やマンガンを含まないただの溶燐、苦土を含むBM重焼燐等いろいろ種類がある。発酵鶏糞の場合は与えなくても良く育つ。

7,活力剤

2L入り容器

昔からよく知られた植物活力剤。植物に必要な微量要素の中で、鉄を2価のイオン(Fe++)として含むもの。

50倍から100倍に薄めて使用する。

今までいろいろ実験してみましたが、植物活力剤の中で問題の無いものはこれだけです。使用法は添付説明書の通りです。

一つ重要なことは、これを使用したからと言って、「生まれ持った性質までは変えることは出来ない。」と言うことです。具体的には、花付きの悪い株が良くなったり、花色が良くなったり、変わった色の花が咲いたり、草丈が大きくなったり等は「無い」と言うことです。

市販の活力剤に中には「?」や「×」というものもあります。以下に見分けるポイントを上げておきますのでご注意下さい。

・割高で、単に「量を使えば使うほど効果がある」、「植物元気になる」等と言うもの。

・説明書が科学的根拠の無いもの。常識的に考えて理解出来ないもの。

・成分表示が無いもの

・具体的事例が無いもの

・成分に、植物ホルモン(ジベレリン、オーキシン、サイトカイニン等)が含まれるものです。

この植物ホルモンがどのように影響するのかと言いますと、葉の光合成能力を上げて植物の生育を良くしたり、花の色を良くしたり、果実の糖度を上げたりと言った効果が謳われているはずです。実はこれが問題になる。

ストレリチアの花(仏炎苞)とは苞葉で葉の変化したものです。よって葉緑素が活発になり光合成能力が上がると、仏炎苞まで緑色になってしまいます。(在来種の様な)つまり、オレンジプリンスやゴールドクレストの様に仏炎苞を赤く目指した花まで緑色になってしまい、本末転倒です。

また、植物ホルモンで刺激されて草勢が株を分けつする方向(栄養成長)に向いて、花が咲かなくなってしまう事例もあります。よって、安易な気持ちでこの様な活力剤を使用するものではありません。

※使用することをお勧めしているのではありません。

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