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極楽鳥花植物園 Strelitzia Botanical Garden

ゴールドクレスト優良花の紹介 このページではレギネー種ゴールドクレストの優良花、及び特別優良株を取り上げています。

(1)花首は鮮やかな紅色系。仏炎苞は紫赤色系。表面に薄く白い粉を吹く。仏炎苞上部の紅色が彩を添える。優良花。

(2)花首ははっきりとした赤色系。仏炎苞は全体的に濃い赤色系。薄く白い粉を吹く。左の花の仏炎苞を赤くした感じ。希少な優良花。

(3)花首は赤色系。仏炎苞は濃い紫赤色系。先端部に緑色が残っている。白い粉を薄く吹く。花が整っている。見栄えがする。良花。

(4)花首ははっきりとした赤色系。仏炎苞は紫赤色系。白い粉を薄く吹く。(1)に似るが花首がやや細い。優良花。

(5)花首は赤色系。仏炎苞は濃い紫赤色系。白い粉が非常に少ないので発色がはっきりとしている。仏炎苞は比較的太い。優良花。

(6)花首は赤色系。仏炎苞は紫赤色系。白い粉を薄く吹く。仏炎苞は細長く見栄えがする。もう少し花首が赤ければ優良花の仲間入り。良花。

(7)花首は赤色系。仏炎苞はニコライに近い黒紫赤色系。白い粉を薄く吹く。花サイズは中型。今まであまり見たことの無い珍しいタイプ。

(8)花首は赤色系。仏炎苞は全体的に赤紫色系。白い粉を吹く。2015年に咲いた中で、最も優良花。他の優良花より赤が強いのが特徴。

(9)花首は薄い赤色系。仏炎苞は紫赤色系。薄く白い粉を吹く。良花。これで花首がもう少し赤ければ優良花。

(10)花首は赤色系。仏炎苞は濃い紫赤色系。薄く白い粉を吹く。仏炎苞が大きいので見栄えがする。ゴールドクレストの優良花としては良くあるタイプ。

ここではゴールドクレストの花に焦点を絞って、比較的良いものを取り上げてあります。

解説:ゴールドクレストの優良花は両親の特徴と一致する事が多い。それは例えば花型は黄花原種A株似で、色は同B株似であるとか、その逆、あるいは両種を足した様なもの等。後はどちらかの影響が強いかどうか。具体的には各発色が濃いか薄いか、仏炎苞に緑色が残るかどうか。その他白い粉が濃いか薄いかです。

その中で花形と花首の発色は同B株似で、仏炎苞発色は同A株似となると選抜開花株以外で入手するのは難しい。さらに同様株で仏炎苞の白い粉が少ないとなると、入手困難に近い。

それでも単に花色だけ良いのであれば、優良系統苗:数十株あれば一つから数株位選抜出来るかもしれません。

※現状、全ての株が良花や優良花にはなりません。

(1)株の様子

(2)花の様子

(3)花の様子

ここではゴールドクレストの特に優秀な株を取り上げています。それは単に花が良いだけでは無くて、草姿、花立ち等も含めて三拍子揃っている事を意味します。写真は秋、咲き始めた特別優良株です。以下、主な特徴を記す。

    主なデータ
  • 草丈:170~180cm位。直立性。
  • 葉:橙色レギネー種ほど大きくない披針形で肉厚。葉裏に白い粉を吹く。
  • 花:大輪。仏炎苞が細長い。
  • 花色:仏炎苞は紫色がかった赤色。表面に薄く白い粉を吹くのでややぼやけて見えている。花首は鮮やかな紅色。
  • 花茎:あまり太くはなく、黄花標準程度。葉の上まで伸びる。節が赤い。
  • 花立ち:良好。
  • 解説:ストレリチアは花色が限られているため、たまに見かけても、例えそれが黄花であってもそれほど驚くことも無くなったが、中には思わず立ち止まって見入ってしまう株が存在する。写真はゴールドクレストの中でも特別に優秀な株の一つ。

ただ単に「花色が良い」、又は「花立ちが良い」だけであれば、ある程度の数見つけることが出来るが、更に草姿も良いと言った株は中々お目に掛かれない。

多くの株は「花は良いのだが、○○がだめ。」と言う様に、どこかに付け入る隙があるものです。上の株は正に理想を絵に描いた様な個体。欠点を見つけることが難しい。

親株である「黄花原種」を見れば良く分かるが、仏炎苞の色は原種黄花A。花首の色は原種黄花B(以下B)。花形、花茎はBから受け継いでいる。その他、草丈は両親より大きく育っている。

葉形は両親よりやや大きいが一般的な橙色花種ほど大きくは無い。よって草姿はすっきりとしている。(混み合った感じがしない。)

ストレリチアの交配では、両親の良い要素をこの様に一つの花(株)へ入れる事は難しい。

現在は代が進んだ事もあり、以前より優良株を手に入れ易くなってきた。それでも優良系統株、優良系統交配苗は高値である事に変わりは無い。

※この株は鈴木氏が作出した、初期の頃のゴールドクレスト選抜優良株です。特別優良株は優良系統苗:数百株単位で育てれば選抜する事が出来ます。黄花原種については、「種類」ページ→「在来系統の紹介」参照。

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