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極楽鳥花植物園 Strelitzia Botanical Garden

レモンの病害虫 このページではレモンの病害虫を取り上げています。

レモンの害虫と病的な症状

1,並アゲハ

(1)成虫

(2)(1)の卵

(3)2令幼虫

(4)終令幼虫

(1)はご存じ良く見かけるアゲハ蝶。写真は卵を産み付けに飛来した雌。

(2)は珍しく葉の表中央に薄い黄色の卵を産み付けてある。アゲハが卵を産み付けるのは伸び始めの芽、展開中の葉が多く、それぞれ裏側に1~2ヶずつ、数か所に分けて行う。

発生時期は春以降夏場の暖かい時期。(3)幼虫が小さいうちは被害が少ないが、終令幼虫(4)は大食漢なので、数匹いれば一枝丸坊主になるのは時間の問題。

2,クロアゲハ (2010年9月4日~同年10月21日撮影)

(1)成虫

(2)初令幼虫

(3)終令幼虫

(1)写真は卵を産み付けに飛来したクロアゲハ。挿し木苗に留まって尾部を葉裏に押しつけて産卵している。当地方では食害を受けるのはほとんど並アゲハで、クロアゲハは過去1回しか記憶にない。

今年は猛暑になった影響かもしれない。

尚、被害は並アゲハと同様。生み付けられた卵は除去する。

ちなみに写真の個体は何かに襲われたのか、羽の一部が欠損していて橙色斑点が少なく見えている。

3,ハダニ

ハダニ

ハダニの被害を受けた葉(写真右側)と健全な葉(同左側)。葉に白い細かい点が多数見られるのですぐ分かる。発生原因は乾燥による。時期は年中。家庭での趣味栽培ではそれほど神経質にならなくても大丈夫。例えばハウス内で管理している場合、換気不良で高温になったり、水やり不足で慢性的に乾き気味の管理のときや、根が回っていてすぐに乾いてしまうときに発生が見られる。

防除、駆除は葉水を多めに与えることもある程度の効果は期待できるが、ハダニを発生させる環境が変わらなければ、すぐに再発生し完全駆除は難しい。よって、それまでの管理を検証してみる必要がある。根が回っている場合は植え替える。(鉢増し)尚、家庭の栽培では安全第一なので、薬剤散布は考えないことにする。

4,ハモグリバエ(ガ)

ハモグリバエ

ハモグリバエの幼虫による食害。発生時期は初夏から。主に夏場の生育期に新しい葉の表面に幼虫が潜り込み食害するもの。多発すると葉の機能が衰え、生育不良になり収量が減ったり品質不良になったりする。

家庭ではハダニと同様に薬剤散布はせずに、手で幼虫をつぶすようにする。幸いなことに葉の表面から容易に幼虫を見つけることが出来る。

5,カイガラムシ

カイガラムシ

写真中央結果枝にびっしりと付いているのがカイガラムシ。茶色の殻を持つタイプ。黒く見えるのは蟻で、カイガラムシの面倒を見ている。

カイガラムシはレモンの樹液を吸っているが、今のところ果実が小さくなる、生育が悪い等目立った被害はない。

駆除は歯ブラシのようなもので落とせばよい。数日後見回って再び付いている場合は落とす。枝に蟻がいる場合は、どこかにカイガラムシが付いていると考えられる。

6,尺取虫

(1)尺取り虫

(2)住み家

(3)休憩中?

柑橘類は春に古い葉がまとまって落葉することが見られますが、木が大きくなってくるとその他の時期でも時々葉が枯れて落ちることがあります。その時枝や他の葉に引っかかっていて落ちないものが見られる。

(2)一般的には風や震動で落ちるものですが、ずーっと付いたままのものは要注意。この葉の中には蛾の幼虫が住み着いていることが多い。(1)中央の白い小枝のようなものが尺取り虫。このことから、枯れた葉は面倒でも取り除き確実に処分した方が良い。(3)枯れ枝の様に見えるのが尺取り虫。

7,蛾の幼虫

(1)蛾の幼虫

(2)住み家

(3)住み家

(2)普段見回っていて葉が不自然に丸まっていたり、(3)葉と葉が重なってくっついているものが見られる。

(1)その様な場合、内部は蛾の幼虫の住み家になっていることがほとんどである。被害が広がると葉に穴が開き、周囲には黒い細かい糞が見られる。

見つけ次第捕殺する。

8,蓑虫の一種

(1)虫と被害葉

(2)被害葉

(1)葉裏の所々茶色や薄い緑色、白色の小斑点が食害跡。黒褐色の小さなゴミの様に見えるのが該当虫。

(2)被害が広がると蜂の巣状になってしまう。

この害虫は他の植物にも付いて食害する。今まで発生はなく、今年初めて付いた害虫。見つけ次第指でつぶすようにする。

今のところ被害は限定的。詳細は調査中。

9,ゾウムシの一種

虫と被害葉

写真中央の小さな黒っぽい虫が該当虫。常に芽先付近にいて、近くの葉に食害跡が見られることから、害虫の一つの考えられる。見つけ次第捕殺する。

詳細は調査中。

10,オンシツコナジラミ

葉裏の様子

一般的には馴染みのある害虫の一つ。これも今までレモンには付かなかった害虫です。この木は実生苗で丈は40cmほどに育ったものです。水やりの度に白く細かい虫が葉裏からほこりの様に舞うのが確認出来ていた。

この様な性質から、舞い上がったタイミングで掃除機で吸い取れば駆除できると考えています。

今のところ目立った被害は無い。また、他の親木には見られない。

11,アブラムシ

(1)新鞘

(2)葉裏

写真はハウス内越冬株春枝に発生した様子。その他、つぼみの周囲にも見られる。(1)の黒っぽく見えるものは羽が生えていて間もなく移動する。レモンにアブラムシが発生したのは今年が初めて。他の植物から移ってきたと思われる。

今後他の植物も生育期になれば、いなくなる様な気がしています。今のところこれで悪い状態にはなっていません。

12,腐敗

(1)腐った果実

黄色く色づいた果実が高湿度の条件に長時間さらされると発生しやすい。具体的には枝が垂れ下がって地面に近い果実、株間が近く果実が葉に覆われている場合等。

この様になる前に収穫してしまうか、風通しの良い環境で管理する。

この様になってしまっても内部までは傷んでいないので、果汁のみであれば利用できる。

13,枝腐れ (2011年4月28日撮影)

腐った枝

枝の中間部が枯れて腐ってしまうもの。茶色く枯れて、後にカビが生える。上記果実の腐敗と同様に低温、高湿度、低日照時に発生しやすい。

この様になった枝は先端部まで枯れてしまうので、元の方で切り落とす。

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