レモンの実生3年目 2011年5月14日・・・植え替えが終わって
鉢植え栽培
このページではレモンの播種から3年目の様子を取り上げています。
解説:(1)無事越冬して植え替えた実生3年目の苗です。樹高は30cm。枝は無く中心に1本のみ芽が伸びている。鉢は15cmポットです。植え替えは根鉢を崩さずに行いました。
(2)昨年から発生していたオンシツコナジラミが葉を黄色から白っぽく変色させました。やはり数が多くなれば被害が現れました。無農薬なので致し方ない部分でもあります。冬期間は大きな木の下に置いていたので、まだ今年の春芽が出ていません。
昨年鉢上げ後様子を見てきた生育遅れの小さな苗は、今後見込みが無いと考え処分しました。今年からはこの2本の生育を取り上げていきます。
ちなみに昨年撒いたアメリカ産レモンの苗は冬の間に全て枯れました。原因は寒さでやられたようです。同じハウスで越冬させていたリスボン苗は無事越冬していることから、種類が異なるようです。
このことから寒さに弱いレモンを苦労してまで育てなくてもよいのではないかと考えます。
2011年6月1日生育始まる。
2011年7月1日生育進む。
解説:挿し木苗の方に注意が行っていてこちらは手抜き管理だったので、これからは大きく育てることに集中したいと思っています。今の伸びている枝は春枝です。ようやく葉が展開してきました。
茎にはとげが出ていて草勢が強いことを示しています。しかし、ちょっと肥料不足なので、今後液体肥料を含めて肥培管理に努めなければなりません。
挿し木苗の開花結実から考えると、今の大きさでは開花はまだまだ先と言った感じです。早くて2年後か・・・。
2011年8月1日夏枝伸びる。
2011年9月1日夏枝固まる。
解説:写真では分かりづらいのですが、中央の2本が苗です。周囲は青じそです。日照条件が悪くなってきています。もう少し日当たりの良い場所へ置ければ良いのですが・・・。
調子自体は問題なく良く育っています。ただ、結実となると話は別で、挿し木からより時間が掛かりそうな印象です。ある程度長く携わっていると、花を付けそうだとか、あとどれくらいで花を付けるとか何となく分かってくるものですが、この苗を見てまだその様な予感が無いからです。
問題点としては何故か挿し木苗より害虫被害を受けていることです。同じ種類のレモンのはずなんですが・・・?
2011年10月1日動き止まる。
中央にある2本が実生苗です。右側に生えているのは青じそです。今年の生育自体はまあまあです。日照条件が悪いなりに良く育ったと思います。
これらの苗は挿し木苗とは異なり、ハモグリバエを始めとしてその他蛾の幼虫が付いて葉はきれいではありません。それでも根は回っていて、晴れの日は土が乾くのが早くなっています。
来年以降はもう少し真面目に育てようと考えています。
2011年11月1日 生育止まる。
今年はアゲハの被害が大きいことは実生苗も例外ではなく、結構やられてしまいました。手前の苗は下の方に黒っぽい幼虫が付いています。卵は芽先に産み付けられるので、芽先ばかりを気にしていたら、下の方をやられてしまったと言うことです。
この苗はまだ秋枝が伸びていません。今の条件下ではこのまま越冬となりそうです。冬は花を付けさせる機会ですが、この大きさではまだ結実は難しいでしょう。
今年はこれで終了します。