ここではレギネー、ジャンセア、ニコライ等の被害を取り上げています。
解説:(1)はゴールドクレストの開花直前の様子ですが、これ以上咲くことはありません。今見えている萼の付け根、及び仏炎苞内部は黒く変色して腐敗が進んでいる。よって、今後は仏炎苞内部全体が腐るのみです。
(2)この花はジャンセアのもの。二段目の仏炎苞 は完全に冒されていて枯れた花弁が付いている。一段目の仏炎苞 は部分的に冒されている。よって、正常に咲いている花冠もある。
(3)はニコライの花弁が部分的に腐ったもの。白い萼の手前の茶色い部分が腐った花弁。本来は水色。原因ははっきりしないが、何らかの理由で草勢が弱まり、花冠が中々出てくる事が出来なかったため、仏炎苞内部で蒸れて腐ってしまったと考えている。
よって、これは細菌感染ではありません。
(4)はゴールドクレストの仏炎苞が黒く変色して腐ったもの。今後咲く事は無い。
(5)もゴールドクレスト。花首が茶色に変色している。これも今後これ以上咲く事は無い。
(6)もゴールドクレストで花芽。表皮が茶色く枯れている。内部では腐敗が進行しているため、今後伸びて開花する事はありません。
(1)(2)、及び(4)~(6)の原因は、花芽伸長中、風や何らかの物理的刺激で傾いた際、花茎付け根に小さな傷が生じて、そこから細菌感染が起きて花芽や花を腐らせたと推測している。切り花でも同じ様な事が起こる。
これで株全体が枯れたり、他の花に感染する事は無い。
※適切に管理されてる株、水道水で育てている場合はほとんど発生しません。