極楽鳥花植物園 Strelitzia Botanical Garden

病害虫・ガス害 このページではストレリチアのガス害を取り上げています。

ガス害の様子  

(1)Before

(2)After

(3)初期症状

(4)(3)の進行後

(5)軽度

(6)中程度

ここではレギネー種中苗の被害を取り上げています。

解説:(1)健全な苗。(2)被害後。

(3)葉先に現れた初期症状。薄い黒色インクを滲ませた様な小斑点が見られる。(4)時間が経過すると斑点の色が濃くなったり、新しい葉が閉じたりする。

(5)症状が軽い下葉の様子。黒色インクを滲ませた様な斑点が現れる。

(6)広範囲に症状が現れた葉。黒色小斑点が現れる。これ以外に大きな斑点が現れることもある。

凍害と同じで、発見した時点では軽症状態でも、時間の経過に伴い悪化して、予想以上に重傷だった事がある。その場合、枯死する事もある。

対処:原因が有機質肥料や堆肥の場合は取り除く。通気、換気を図る等。

※写真は市販のアンモニア水で症状を再現したものです。現実的には窓を閉め切ったハウス内で大量の未熟有機質資材の投入、又は発酵させなければ、発症することはない。

有機質肥料の場合

中程度

実際に有機質肥料から発生したアンモニアガスによる傷害を紹介します。

解説:写真はアンモニア臭が強い発酵鶏糞を追肥した後、発生したものです。

施肥の際、株元から離して与えれば害を受ける事はほとんどないものの、近いと影響を受ける事がある。

症状の出るのは早く、見る見る黒く変色する。その後茶色に枯れる。

アンモニア臭が無ければ心配は無いが、臭いが強い場合はなるべく距離を取る必要がある。

一旦変色したら元には戻らない。

この後臭気は拡散し、分解が進むので、これ以上被害が拡大する事はありません。

※有機質肥料全般に未熟なものは要注意。写真の症状なら枯死の心配は無い。

©2003-2024 Strelitzia Botanical Garden