極楽鳥花植物園 Strelitzia Botanical Garden

病害虫・花茎曲がり このページではストレリチアの花茎曲がりを取り上げています。

花茎曲がりの様子  

(1)曲がった花茎

(2)同株別花

(3)同別株

(4)同別株

(5)(4)の株元

ここではレギネー種開花株の被害を取り上げています。

解説:(1)(2)写真はハウス内地植え在来系統の一つ。この株は特に花茎が曲がり易い性質である。

それまで真っ直ぐ花茎を伸ばしていても、1日換気不良になっただけで大きく花茎を曲げてしまう。それは花が暑さを避けている様に感じられる。

(3)は鉢植えゴールドクレストですが、正確には「花首曲がり」になります。原因は花茎曲がりと同じ。これほど軟弱に曲がってしまう株は珍しい。

家庭での趣味栽培では、ハウス栽培以外では高温による花茎曲がりはまず心配無いが、鉢植えで冬季室内に取り込んだ後、日の当る方向に花茎を曲げて開花してしまう事はある。

花茎の曲がりやすさには個体差がある。在来系統の中でも全く曲がらないものもある。

優良系統の中にも花茎が曲がり易い株は存在する。しかし、これほど軟弱に曲がってしまう株は滅多に見られない。

切り花栽培では基本的に曲がった花茎の花は出荷出来無いので、この様な株を見つけたら、なるべく換気を行うか、それでもだめならば処分を考える。

(4)は黄花レギネー種で、花茎が上に伸びる前に曲がってしまったもの。(5)はその株元。紅色の線が仏炎苞。(1)~(3)とは原因が異なる。

夏場、花茎が伸び始めたものの、葉柄のところで先がつかえる状態になって、行き場の無くなった花茎が蛇の様に曲がってしまったもの。

科学的なことは分かりませんが、草勢の弱い時に出た花芽がこの様になり易い印象がある。

株の状態が原因と考えますので、全ての花がこの様にはなりません。生育期間中に十分肥培管理を行えていれば見られない。

※対象はレギネー種です。

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