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極楽鳥花植物園 Strelitzia Botanical Garden

ジャンセア種原種の紹介 このページではストレリチア・ジャンセア種原種、及び特別優良株を取り上げています。

(1)大型株

(2)中型株

(3)中型株

(4)中型株の花

(5)中型株

(6)小型系の花

写真は実生の中から一次選抜したものです。

  • 草丈:大型。地植えで2m前後。(2)~(5)は中型。地植えで150cm前後。写真は無いが小型は地植えで数十cm~100cm位。
  • 草勢:「弱、中、強」の中で、弱から中位。
  • 生育:極めて遅い。
  • 草姿:直立
  • 葉形:全く無いものから、細葉系中間種と同じ様な披針形葉を付けるものまで幅がある。
  • 葉色:白い粉の多い灰緑色から、緑色まで。
  • 花色:萼は橙色。仏炎苞は緑一色のものから紫赤色のものまで幅がある。表面には薄く白い粉を吹く。花首は紅~赤色。(4)は中型系で仏炎苞が赤紫色になるタイプ。(6)は小型系で良く見られる花首と仏炎苞先端部が赤くなるタイプ。
  • 花サイズ:一般的に草丈に比例する。
  • 花茎:レギネー種よりやや細い。長さは葉より低い。花茎はしっかりしていて、高温下でも節と花首はほとんど曲がらない。
  • 花立ち:レギネー種より少ない。年間1条当たり0~2本まで。
  • 解説:同一地区から採取された種子であるにもかかわらずばらつきが大きい。単に「ジャンセア苗」を購入して良い株であったならかなり運が良い。

※南アフリカにおいて自然に結実した種子の実生なので、原種としています。葉色はここでは葉柄の色を対象としている。

(1)株の様子

(2)花の様子

良花株

    主なデータ
  • 草丈:小型、100cm位。
  • 草勢:「弱、中、強」の中で弱。
  • 草姿:直立
  • 葉形:葉身は完全に無いタイプ。
  • 葉色:灰緑色。白い粉を吹く。
  • 花色:萼は橙色。仏炎苞は紫赤色系だが、赤が強い。表面には薄く白い粉を吹く。花首は未確認。
  • 花サイズ:小輪。
  • 花茎:太さは細いがしっかりしている。
  • 花立ち:少ない。年間1条当たり0~1本。
  • 解説:これは上の在来系統と同じ種子から育てた中から出た1株。ジャンセアでも紫赤色の仏炎苞を付ける固体は存在するが、赤が強い固体は珍しい。ただ、草勢が弱く伸び伸び育っている感じがしない事が気がかりである。

※花立ちが少ないので特別優良株からは外した。

(1)株の様子

 

(2)花芽の様子

(3)仏炎苞

(4)花の様子

写真は南アフリカの自生していた原種の選抜株です。

    主なデータ
  • 草丈:大型、地植えで180~200cm。
  • 草勢:「弱、中、強」の中で中位。
  • 草姿:直立
  • 葉形:葉身は完全に無いタイプ。
  • 葉色:灰緑色。白い粉を吹く。
  • 花色:萼は橙色。仏炎苞は紫赤色系で、上部に帯状に紅色の発色が出る。表面には薄く白い粉を吹く。花首は紅~赤色。
  • 花サイズ:中輪。仏炎苞は短いものの、やや太い。
  • 花茎:太さは中位、ジャンセアとしては太い方。長さはあまり上までは伸びない。
  • 花立ち:良好。年間1条当たり2本。
  • 解説:良い株の条件はレギネーと同じで、草姿が良い、花立ちが良い、花色が良いで決まりです。ただし、ジャンセアの場合は、草姿はほとんど直立性で、悪い草姿は滅多に見られないので、ここでは問題にしない。

花立ちに関しては、ジャンセアは葉が年2.5枚(本)程度しか出ないため、花立ちは年間1条当たり2本出れば多い方。この株も1条当たり2本出る個体である。

特筆すべき点は花色で、仏炎苞が紫赤色系で花首と仏炎苞上部が鮮やかな紅色で非常に印象的。多くのジャンセア、及びレギネーではこのような色合いの花は見たことが無い。

その他に写真では良く分からないが、この株は萼の色がやや濃い。レギネーでも極希にある濃い橙色。濃い橙色と言うことは一般的な株より赤の発色が強いと考えられることから、新しい花を作るためのきっかけになるかもしれない。

※花立ち、花色等、総合的に判断して特別優良花としています。

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