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極楽鳥花植物園 Strelitzia Botanical Garden

ストレリチア栽培の作業 このページではストレリチア・レギネー種開花株の作業を記載してあります。

ストレリチア・レギネー種、葉の整理

1,花の終わった花茎と古い葉の整理

株の様子

写真は、初夏になって花がそろそろ終わりに近づいたゴールドクレスト。株は気温の上昇で生育期に入ったので、花の終わった花茎と古い葉を落とし、草勢が葉を伸ばす方へ向かわせます。

※その株の性質によって、作業時期は異なる。基本的に全ての花が終わった時、又は新しい花芽が伸び始めた時の何れかに行う。開花が終わるたびに切り落としていた場合は、この作業は不要です。

2,切り落とす位置の確認

切る位置

橙色線が切り取る位置を示す。この芽は葉が5枚付いていて、そのうち外側の葉に2本の花芽(花茎)が付いている。その花茎と葉を一緒に切り落とすとちょうど3枚残しになるが、それで問題無い。場合によっては、4枚残ることもある。地堀株から栽培を始めた場合、2枚しか残らないこともあるが問題無い。

花の終わった花茎と古い葉をどの位置で切るかは、最も下部で切り落とす様にする。

3,切り落とし後の草姿

切り落し後

葉が少なくなって心配になるが、この時点で、葉が少なくなってもその後の生育に悪影響は無い。

4,花の咲かなかった芽の葉を落とす

花芽の無い芽

中には花を付けなかった芽もある。その様な場合、新しい葉から数えて3枚だけ残し、その他は全て切り落とす。そこまで踏み込めなければ、4枚残しでも良い。

又は新しく花芽が伸び始めた時点で、古い葉を切り落としても良い。花芽が伸び始めた葉は残し、それより下側の葉(外葉)は全て切り落とせば良い。

5,切り落とし後の草姿

切り落とし後

葉を3枚残して他は切り落とした様子。

6,枯れた葉の処理

枯れた葉

毎年、以上の作業を行ってると、株元に枯れた葉が幾重にも溜まってくる。それらは完全に枯れていて、生育に影響を与えていないので、ある程度取り除く。

手順は枯れた葉を手に持って左右、前後に動かしてみて簡単に取れるもののみ取り、その他は鋏で切り詰める程度にしておく。

あまりきれいに取り過ぎると、株がぐらぐらし、強風や物理的刺激で茎が折れてしまうことがあるので、要注意。

7,処理後

取り除き後

あまり無理をしないで取れる部分のみ取り除いた。枯れたように見える葉は、実は株を支えている。

8,作業後の草姿

作業後

全ての芽で同じように葉を整理し、非常にすっきりとした。これで、残した葉は日当たりと風通しが良くなり、今後の生育と花付きを期待出来る。

9,切り落とした花茎と古い葉

切った葉

実際に切り落とした花茎と古い葉です。恐らく株に残した葉の方が数は少ない。まだ完全に終わっていない花があれば切り花にすれば良い。