極楽鳥花植物園 Strelitzia Botanical Garden

病害虫・葉焼け他 このページではストレリチアの葉焼け、高温障害を取り上げています。

(1)極軽度

(2)軽度

(3)中度

(4)重度

(5)軽度

ここではレギネー種開花株の被害を取り上げています。

解説:(1)はレギネーで葉焼けの初期症状。葉が白っぽくなった時に対処すれば、被害を最小限で食い止めることが出来る。

(2)は一部が茶色掛かってきている。この時点ではまだ範囲は小さい。

(3)は更に症状が進み変色箇所が完全に茶色、及び一部黒色斑点が見られる。範囲も広がっている。

(4)は葉焼け範囲が広く、完全に枯れた状態。

これらの原因は水切れと、異常高温によるもの。何れも変色は元には戻らない。

(5)は黄花レギネーさく果の日焼けです。種子が完熟すると、鞘全体が茶色になるがそれとは別。症状としては軽度から中程度。これは倒れた花茎の上に他株の葉によって影になっていたのが、季節が進んで日光が当たる様になったため発生した。

元々日当たりの良い場所で育てていても、場合によっては発生する事がある。

※他の種類、苗でも発生します。発症箇所に例外は無い。

(1)軽度

(2)中度

(3)重度

ここではニコライ種の被害を取り上げています。

解説:(1)の様に葉の縁が変色する事は下葉で多く見られる。これ以上進むと(2)の様に葉身が褐色になる。

肥料の効いた状態で水切れを起こした場合、一時的に土中に溶け出した肥料の成分濃度が高くなり、肥当たり(肥料過多)を起こした時と同じ症状と葉焼けの合併症を見せる事がある。多くの場合、適切な水やり管理でそれ以上被害が広がる事は無い。

(3)は冬期間あまり日に当てられなかった株を、春になっていきなり外に出した時に広範囲に葉焼けしたもの。日の当たる側だけ葉焼けを起こす。この様な場合、徐々に直射日光に慣らしていかなければならない。

※急に直射日光に当てなければ多発する事は無い。元々日当りに自生している植物ですから。

(1)仏炎苞中~重度

(2)花冠中程度

(3)花茎表皮中程度

(4)花茎表皮軽度

ここではレギネー種の高温障害を取り上げています。

解説:この傷害はハウス内で起きるものです。趣味栽培や露地栽培ではまず発生しません。

(1)は仏炎苞に現れたものです。仏炎苞上部に深い皺が入り、色が黄色っぽくなって水分が十分供給されていない感じがする。かろうじて花は咲き続けている。

(2)は花冠に現れたもの。まず雌しべが茶色変色していること。花冠に本来あるはずの左右の出っ張りが無くなっている事等。

重症になると雌しべが黒色に、花粉は茶色に変色する。場合によっては花冠全体が黒っぽく変色する。

(3)(4)花茎表皮が枯れこむ。

これは各節で起こる。

主に真夏のハウス内で発生する。根に何らかの傷害がある場合は、その他季節でも発生する事がある。

対策はなるべく風通しを良くし、気温の上昇を抑える。鉢植えなら水不足にならない様に気を付ける。根腐れを起こさない様に適切な管理を行う。

※温帯では通常真夏の開花は無いので問題にならない。気温の低い時期に発生した場合は、株に何らかの問題が発生していないか検討しなければならない。

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