極楽鳥花植物園 Strelitzia Botanical Garden

ストレリチア・レギネー種開花株季節別管理 このページではストレリチア・レギネー種開花株の季節別管理を取り上げています。

株の状態:緩い生育期から生育期へ。開花期。

日差しが強くなり、気温も上昇してくると株にも変化が見られる様になる。具体的には中心の葉(新芽)がそれまでよりも速く伸びる様になる。花は開花期の中で二回目のピークになる。気温が高いと咲き進むのも速い。

置き場:
ハウス内、室内。暖地では屋外の日向。様子を見て外に出すか決める。温暖な地域では早い時期に屋外へ出せる様になる。寒冷地では八重桜が咲いてからの方が安全。降雪、遅霜や氷点下の気温に遭わせない様に注意。雨に当てても良い。
水やり:
土の表面が乾いたら与える。冬よりも間隔が短くなってくる。この期間の早い時期は2週間に1~2回。遅い時期は週に2回位。株の状態と栽培条件によって異なる。1回の量は鉢土全体が湿る様に与える。(以降同)
肥料:
桜の咲いた頃が最初の施肥時期。遅くても5月までに今年最初の肥料を与えれば良い。醗酵鶏糞の場合、1回当たりの量は8号鉢で軽く1握り、9号鉢で1~2握り、10号鉢で3握り。12号で3~4握り位。
病害虫:
ナメクジ、カタツムリ等が花に付き易い。その他スリップス、カイガラムシ等。
作業:
咲き終わった花茎とその花茎の出た葉、及びそれらより外側の葉は切り落とす。3月は植え替え(鉢増し)、株分けの適期。その他雑草取り。
ポイント:
今年開花を期待する株は、植え替え、株分け等は寒冷地であっても早い時期に終わらせる。その他、遅霜、降雪に注意。

株の状態:生育旺盛期。花芽伸長期、若い株は開花するものもある。一年で最も良く生育する時期。この時期に出来るだけ肥培管理に努める。

置き場:
ハウス内、屋外の日向。
水やり:
土の表面が乾いたら与える。梅雨明け後は毎日、風当たりによっても変わる。雨に当てても良い。
肥料:
1ヶ月おきに1回ずつ。春から合計3回与える。量は一般の植物より多めに。春の管理参照。肥効が少なく感じられる時は、毎月1回同量与えると良い場合もある。
病害虫:
わらじ虫、蟻等、根の付け根(本当の意味の茎)に付く事がある。場合によっては生育不良になる。被害が顕著の場合は、生育期間中に2回程度専用の駆除剤を散布したい。その他カイガラムシ。
作業:
日々の水やりで株元の根が現れてしまった場合、増し土等。その他雑草取り。鉢が割れてしまった場合、植え替え(鉢増し)真夏は株分けは避けた方が安全。花芽が伸び始めた時点で、古い葉がある場合は切り落とす。その花芽が出ている葉は残し、それより外側の葉を切り落とせば良い。
ポイント:
水やりを適切に。土の表面全体が乾いたらすぐに与える事で、肥料成分が吸収され易くなり生育も良くなる。肥料切れにさせない。葉の色を見て濃い緑なら問題無い。葉の色が薄い場合は上記間隔にとらわれることなく追加して与えて良い。

株の状態:生育期。花芽伸長期、開花期。日が傾いて気温が下がってきても株の生育は良い。花はこの期間の中頃が最初のピークになる。栄養状態の良い花が見られるのもこの時期。

置き場:
ハウス内、屋外の日向。寒冷地では10月頃より様子を見て室内かハウス内。霜や氷点下の気温に遭わせないように注意。
水やり:
土の表面が乾いたら与える。この期間の早い時期は夏と同様。遅い時期は冬と同様。
肥料:
9月が最後の施肥時期。それ以降は与えない。量は一般の植物より多めに。春の管理参照。
病害虫:
蛾の幼虫、バッタ類に注意。ナメクジ、カタツムリ等が花に付く。その他カイガラムシ、スリップス等。
作業:
室内に取り込む際、花芽より外側の葉は切り落として良い。また、鉢底から出てしまった根は切る。水やりで株元の根が現れてしまった場合、増し土等。鉢が割れてしまった場合、植え替え(鉢増し)。その他雑草取り。
ポイント:
気温の低下と共に水やり間隔が長くなる。涼しくなってきたら、迷った時は与えない。

株の状態:極緩い生育期。花芽伸長期、開花期。株の生育は極ゆっくり。根もゆっくりではあるが伸びている。花は低温でも開花する。この時期は花持ちが良い。切り花でも一月位は咲いている。

置き場:
ハウス内、室内。暖地では屋外の日向。雪、霜や氷点下の気温に遭わせない様に注意。必要以上に気温の高い場所へは置かない。0℃を下回らなければ良い。冬でも日に当てたいが、低温対策のために日照条件が悪くなっても仕方無い。
水やり:
表土が良く乾いたら与える。月に0~1回程度。株の状態と条件により変わる。開花株は花を咲かせるために水は必要。よって、サボテンの様に完全断水には出来無い。
肥料:
与えない。
病害虫:
ハウス内ではハダニ、アブラムシ、ネズミ等に注意。ナメクジ、カタツムリ等が花に付く。その他、カイガラムシ、スリップス等。
作業:
咲き終わった花茎とその花茎が出ている葉、及びそれらより外側の葉は切り落とす。株元の根が現れてしまった場合、増し土等。
ポイント:
寒さ対策。水やり過多に注意。受け皿に水を貯めない。

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