ここではレギネー種開花株、及び花の被害を取り上げています。
解説:(1)~(4)はミノガについて。(2010年~2011年撮影)(1)(2)葉に数多く見られる薄茶色から白っぽい小斑点が食害跡。
最初は食害が少ないため、また何らかの生理傷害と勘違いしやすいので見落とす事がある。この辺りの株は夏場気が付いた時には、被害が広がっていた。
(2)この小さな円錐状で枯れ草の様なものがミノガ(蓑虫)の一種。葉の表裏関係なく食害する。
これは早めに手を打たなければ、被害が大きくなる。一箇所食害後、葉の表面を移動して同じ様に食害を起こす。それで、時間の経過と共に虫食い状態になってしまう。
これは今まで数十年間栽培してきて、初めて付いた害虫である。猛暑と関係があるのかもしれない。今のところ被害は限定的ではあるが、徐々に勢力を広げてくる。よって、薬剤散布による防除、駆除が欠かせない。
(3)は2011年9月末に撮影したもので、このミノガか何らかの成虫と思われる。この撮影の数日前に薬剤散布を行っているが、成虫に対して忌避効果は無かった様だ。
(4)は蓑の内部にいる害虫の様子。この小さな虫が堅いストレリチアの葉も食い破る。成虫が卵を産み付けて、孵化後ミノを背負ってしまうと、薬剤散布を行っても効果は限定的な気がしている。
(5)は花の被害の様子。仏炎苞と花首、その右側に伸びている花茎も所々食害跡が見られる。(6)は(5)の花首で、食害が深いところまで及んでいることが確認出来る。葉の食害は表面を舐める様に行われるのとは対照的。
(7)は萼の食害跡。これは開花した後の食害ではなく、開花直前の仏炎苞から萼が顔を覗かせた時にやられたもの。それで萼中央に穴が空いている。
※家庭での趣味栽培では縁が無いかもしれません。