スイレンの栽培
睡蓮を見られる場所のご紹介 2012年5月28日撮影
このページでは睡蓮の容器栽培を取り上げています。
♪~「夏が来れば思い出す・・・~」のは尾瀬や水芭蕉だけではありません。私はスイレンです。
毎年暖かくなると各地の池やお堀(下記参照)で咲き始めたスイレンがニュースで取り上げられています。ところが困ったことにスイレンを蓮として紹介しているのです。「それはスイレンでしょ!!」と何度つっこみを入れたか分かりません。
同じ水辺の植物であり、丸い葉やきれいな花を咲かせることには変わりありませんが、植物の名前くらいは間違わないでもらいたいものです。
さて、スイレンは蓮ほど大きくならないので場所を取らず、蓮より花数が多いため、家庭でも容器で十分楽しめる水生植物です。以下に紹介する。
(1)は国宝、松本城です。(2)~(5)ここにはお堀があって、その一部に睡蓮が植えられています。品種は白と赤の二品種の様に見えました。同じ場所には蓮の水上葉が出始めていたので、今後賑やかになりそうです。
お堀と言うことは容器ではないので、十分根を張る事が出来伸び伸びと育っていて、まだ5月だというのに肥料を与えたかと思うほど繁茂していた。それで葉も花も大きく、この季節にしては花数も多かった。(我が家の睡蓮と比べて)
このお堀には大きな鯉(ほとんどが真鯉)が放してあって、人影を見つけると水面に寄ってきて、何か催促するかの如く泳ぎ回ります。それで新芽の食害が心配されますが、全く影響無い様です。
容器栽培・・・準備 2010年3月6日~
2010年3月14日・・・定植後一週間
2010年5月・・・開花始まる。
解説:(1)5月1日、浮き葉の数が6~7枚に増えてきている。それに伴い、最初のつぼみが割れ始めた。植えた時点で小さな花芽だったものが、順調に伸びて開花直前まで至った。このことから無事活着したことになる。
(2)5月6日、この時点でこの株はピンク色系の品種だったのかと思わせた。やはり水生植物は赤からピンク系がふさわしい。
先月まで重しとして置いてあった鉢は取り除いた。肥料はまだ与えていない。今月から考える。
(2)この花は今年2番目の花です。
スイレンの別称「ヒツジグサ」は午後2時頃から開くからとあるが、実際にはその頃から閉じてしまう。
2010年6月・・・開花続く。(3~5輪目)
解説:(1)(2)6月1日には大きなつぼみだったものが、翌日開花した。それも赤色の・・・。この品種はどうやら「アトラクション」だった様です。この株は今から数年前に数種組み物を購入して、放っておいたものを植えたので、品種名が分からなくなっていたものです。
堆肥の肥効が現れて、葉が大きくなってきた。しかし、繁茂と言うほどではない。
(3)6月11日、前回の開花から一息ついて、また開花しました。これで4輪目となります。花色は2番目と3番目の間くらい。どのようなことで色違いに咲くのかははっきりとしない。
(4)6月18日、4輪目開花から1週間後再び開花した。今回の花が最もきれいに咲いている様に見えます。
水温の上昇で定植の時に入れた堆肥が効いてきた様で、葉が大きくなっている。新芽を見てみると次のつぼみが見当たらないので、花は一旦お休みになります。
まだ1回も肥料を与えていませんが、葉は濃い緑色で大きくなってきた。そこそこ育っている間は肥料は与えません。この花の下には次のつぼみが育ってきているので、しばらくは花を楽しめそうです。
2010年7月・・・開花続く。(6~10輪目)
解説:(1)7月2日、葉が多く展開してきて水面が見えなくなってきた。葉の大きさも春先より大きくなっている。再び開花しました。次のつぼみも大きくなってきているので、この花が終わった後間もなく開花すると思われます。
(2)7月7日、今年の梅雨は気温が高めで推移していることもあり、開花の周期が速く感じられる。この花は2日にはまだ小指先大のつぼみで水中に見られたものです。そして、上の花が終わったと思っているうちに咲き始めました。これでまた一時的に開花は一休みです。
(3)7月20日、前回の開花から少し間が空きましたが再び開花しました。梅雨が明けて高温と強日照で花が日焼けしている。それは置き場所がハウス内であるため。屋外ではこの様にはならない。葉が多くなってきましたが、肥料は与えていません。引き続き水の補充のみ。
(4)7月28日、葉が多く展開してほぼ水面を覆っています。日光は株元へは届かない状態です。それでも生育は順調で次から次へとつぼみを伸ばしてきている。花は以前は水面で咲いていたものが、今は蓮のように水上で咲くようになった。
(5)7月29日、前の日9輪目が咲いたと思っていたら、翌日には次の花が咲いていた。左のピンク色の花が10輪目です。一時期つぼみの発生がゆっくりになっていましたが、芽先に複数のつぼみが見られることから、短い周期で先進む見込みです。
2010年8月・・・開花続く。(11~16輪目)
解説:(1)8月4日、葉が繁ってきて花を咲かせるスペースが少なくなりました。しかし、つぼみの形成は活発でこの後2輪同時に咲かせそうである。
(2)8月9日、草勢が強く葉がほぼ水面を覆っている。その陰で花を咲かすようになった。このところ小さなつぼみから開花に至るまでが短くなった。それで次から次へと花を咲かせている。相変わらず追肥は与えていません。
(3)8月10日、前日大きなつぼみだったものが、今朝開花した。写真中央の花。これで一旦開花は途切れる。しかし、芽先には幾つか小さなつぼみが見られるので、今の気温であれば2週間以内には開花すると思われる。
(4)8月19日、葉数が増えて先に出た葉を覆い尽くすようになってきた。その陰で花を咲かせている。
(5)8月25日、生育状況は相変わらずで新しい葉が勢い良く出続けている。花の方も同様で15輪目から間もなく次が開花した。これ以降は伸長中のつぼみが一つある。それで一旦開花は途切れる。暑さの盛りを過ぎたので今後どうなるかが気がかりです。
2010年9月1日・・・開花続く。(17~21輪目)
解説:(1)9月1日、先月次の開花までは時間が掛かると思っていたつぼみが開花した。まだ草勢は強い様だ。追肥は一切与えていないが、そこそこ育っている。置き場所はハウス内で猛暑であったが、スイレンには悪影響はなかった。
(2)9月10日、暑さの盛りを過ぎた影響か、定植時に入れた堆肥の肥効が切れてきたのか、新しく出る葉の大きさが小さくなってきた。また、高温の影響か外葉にハダニが付いたようです。写真では分かりにくいのですが、葉色が褐色がかっている。花は相変わらずです。まだ伸長中のつぼみがあるのでまだ開花期は続く。
(3)9月13日、気温が下がってきたので、花は終わりに近づいているのかと思っていたら、また咲いていた。この花が終わりの方かと言えば、そうでもなく芽先には確認できるだけで3つのつぼみが出ている。まだ開花期は続きそう・・・。
(4)9月19日、9月13日に大きなつぼみだったものが開花した。真夏に咲いた花と比べるとやや小ぶりです。まだ二つつぼみがあるので、今月中に咲いてくるのではないでしょうか。外葉にはどうやらハダニが付いたらしく、葉色が悪く一部が枯れている。新しく出る葉も小さくなってきている。
(5)9月25日、8月頃よりつぼみから咲くまで時間が掛かるようになった気がします。それに花の大きさが小さくなってきました。もう一つつぼみがあるのでそれは咲くでしょう。草勢が弱くなってきたので、そろそろ開花期も終わりに近づいた印象です。
2010年10月3日・・・開花続く。(22輪目)
2010年11月1日・・・開花終わる。
2010年12月1日・・・生育終わる。
2011年3月26日・・・開花始まる。
2012年5月14日・・・今年1輪目。
解説:このスイレン鉢に植えてから3年目になります。ようやく今年1輪目が開花しました。今年は冬から低温傾向が長く続いた影響で桜の開花も遅れましたが、スイレンも例外では無かった様です。
それでも気温が上昇してからの開花とあって、最初からほぼ赤色の花が咲いたことは良しと考えます。それに花の大きさも標準並です。
管理面では、このスイレン鉢に植えてから一度も肥料を与えていません。それでも毎年数十輪咲かせることは大したものだと言うべきか、こんなもんだと言うべきか・・・。あまりにも問題が起きなすぎて、いい加減飽きてきたというか、やらない方が良かったかもしれないとさえ思います。
その様なことからメダカでも放そうかと思っています。現在水の中ではミジンコが繁殖しています。それが良い餌になるでしょう。
普段行っていることは、蒸散と蒸発して減った水の補充だけです。
2014年5月18日・・・今年1輪目。
解説:昨年は多忙のため、掲載しませんでしたが、生育、開花は順調です。問題は発生していません。
今年も開花が始まりました。例年通り、初花はやや薄い花色です。大きさは容器栽培では標準的なものです。開花が遅れたのは春から涼しかった影響と思われます。
管理面では、定植から現在に至るまで、施肥や植え替え等は行っていません。最近は堆肥の肥料効果が薄れた様で、真夏でも大きな葉が出たり、葉が極端に多く出ることはなくなりました。池ならばそれでも良いかもしれませんが、容器の場合、風情がなくなるので、これでちょうど良いかもしれません。
定植から数年経過しましたが、根詰まりは感じさせません。今でも秋まで断続的に開花を続けます。今年もこの撮影の後、二輪目が開花しました。やはり、土が多いことが重要だと思わせます。