プランター栽培
(1)用土
(2)土を入れる
(3)リーフレタス
(4)ほうれん草
(5)春菊
(6)播種後
このページでは葉物野菜のプランター栽培を取り上げています。
最近、馴染みの園芸店で「花が売れない」と聞いた。その理由は花を植える位なら(場所があるなら)、野菜を育てた方が良いと考えている方が増えてきたとのことです。長引く景気低迷や、天候不順でますますその傾向は強まるかもしれません。
春は園芸を始めるには適した季節です。葉物であれば比較的簡単に育てることが出来るので下記に紹介する。
準備他
- 播種時期:桜が咲いた頃から。
- 鉢:標準プランター
- 種子(今回用意したものはリーフレタス(緑葉)、ほうれん草(春蒔き用)、春菊(大葉種)。)
- 用土:庭土に完熟堆肥を3割程度混ぜたもの。他には各種培養土に同じように完熟堆肥を3割程度混ぜたもの。
手順
- (1)用土を混合し(2)プランターへ入れる。このときウォータースペースは取っていない。また、元肥は入れていない。縁まで土を入れ、後で水を与えて沈んだ分をウォータースペースとした。
- (3)リーフレタスは3粒を等間隔に蒔き、極薄く土をかける。(4)ほうれん草は深さ1cm程の溝を掘り、5cm間隔に1粒、(5)春菊も同じように5cm間隔に数粒ずつ蒔いて土をかけて均した。
- リーフレタスは深蒔きにならないように注意する。
- その後、水を与えて終了。
共通の管理
- 置き場:日当たりの良い場所。ほうれん草は雨よけ栽培。
- 水やり:発芽してくるまでは、土を極端に乾かしてはならない。土の表面が乾いてきたら、土全体が湿る様に与える。
- 肥料:しばらく与えない。
- 病害虫:しばらく心配ない。
2010年5月16日・・・発芽始まる。
(1)リーフレタス
(2)ほうれん草
(3)春菊
解説:(1)何も生えていないように見えますが、小さな双葉が出ていて、その葉に水やりの際泥が付いたため、その様に見えます。
(2)こちらはほぼ蒔いたとおりに細長い双葉が出てきています。後で考えたら、途中で間引くなら1箇所当たりの種子数を多くしても良かったです。逆に考えれば収穫まで手が省けると言うことではあります。
(3)こちらは1箇所当たり1本から数本芽が出てきている。これでもう少し大きくなってきた時点で間引き収穫を行う。
今月の管理
- 置き場:日当たりの良い場所。ほうれん草は雨よけ栽培。
- 水やり:土の表面が乾いてきたら土全体が湿る様に与える。ほうれん草はやや控えめの水やり。また草体に水がかからないように注意。
- 肥料:与えない。
- 病害虫:ナメクジ、カタツムリ類は見つけ次第捕殺する。ほうれん草は過湿で腐りやすいので注意。
2010年5月23日・・・生育早まる。
(1)リーフレタス
(2)ほうれん草
(3)春菊
解説:(1)リーフレタスは種子が小さいため双葉も小さい。一応発芽はしている。それと同時に雑草も出てきたため、余計に目立たない。
(2)ほうれん草は本葉が出始めた。発芽は大体蒔いた箇所に出てきているので、種子の発芽率が良かった。
(3)春菊も本葉が出始めている。もう少し大きくなったら間引きを行う。
今月の管理
- 置き場:日当たりの良い場所。ほうれん草は雨よけ栽培。
- 水やり:土の表面が乾いてきたら土全体が湿る様に与える。ほうれん草はやや控えめの水やり。また草体に水がかからないように注意。
- 肥料:与えていない。
- 病害虫:ナメクジ、カタツムリ類は見つけ次第捕殺する。ほうれん草は過湿で腐りやすいので注意。
2010年6月1日・・・生育進む。
(1)リーフレタス
(2)ほうれん草
(3)春菊
解説:(1)少し大きな双葉がリーフレタスです。(2)こちらは本葉が出始めて草姿はそれらしくなってきた。(3)は本葉が大きくなってきた。
各種共に目標収穫日は7月上旬です。
今月の管理
- 置き場:日当たりの良い場所。ほうれん草は雨よけ栽培。
- 水やり:土の表面が乾いてきたら土全体が湿る様に与える。ほうれん草はやや控えめの水やり。また草体に水がかからないように注意。ほうれん草は週に1回位。その他は週に2回位。
- 肥料:与えていない。
- 病害虫:ナメクジ、カタツムリ類は見つけ次第捕殺する。ほうれん草は過湿で腐りやすいので注意。
2010年6月11日・・・生育更に進む。
(1)リーフレタス
(2)ほうれん草
(3)春菊
解説:(1)中央に1本育っているように見えますが、他のは害虫にやられたため、改めてまき直したのが手前の双葉です。本当はもう少し早く蒔けばよかったのです。
(2)だいぶ大きくなりました。もっと厚蒔きにして、間引きながら育てれば良いのですが、発芽率が高かったのでこれでよしとします。
(3)だいぶ害虫の影響があり、育ち具合は今一。
今月の管理
- 置き場:日当たりの良い場所。ほうれん草は雨よけ栽培。
- 水やり:土の表面が乾いてきたら土全体が湿る様に与える。上のプランターは2日に1回位。
- 肥料:与えていない。
- 病害虫:ナメクジ、カタツムリ類は見つけ次第捕殺する。ほうれん草は過湿で腐りやすいので注意。薬剤散布は行っていない。
- 収穫:厚蒔き(多めに蒔いて)にした場合、混み合ってきたところは適当に間隔を空ける様に間引収穫しても良い。
2010年7月1日・・・収穫始まる。
(1)リーフレタス
(2)ほうれん草
(3)(2)の収穫後
(4)春菊
(5)(4)の収穫後
解説:(1)リーフレタスは種播きが遅かったこともあり、薹が立ち始めた。それでもサラダにはならなくても、料理の付け合わせくらいにはなりそうだ。
(2)(3)ほうれん草は思惑ほど大きく育っていなかったが、混み合ってきたので大きい株から間引き収穫を行った。今年は害虫の影響が大きくスーパーに並べるほど品質は良くないが、家庭で食するには問題無い。ここまで無農薬で栽培してきたと言うこと。
収穫を急いだもう一つの理由は、薹立ちである。薹が立てば葉が大きくなることは無いので、今後徐々に収穫して無くなったら終わりと言うことになる。
(4)(5)春菊も初めて収穫した。大きいものから茎を途中で折り取るように行った。特に気に止めていなかったが結構育っていて驚いた。ほうれん草もそうだが、これほど良く育つなら、もう少しまじめに管理していれば良かった思っています。春菊も無農薬です。
今月の管理
- 置き場:日当たりの良い場所。ほうれん草は雨よけ栽培。
- 水やり:土の表面が乾いてきたら土全体が湿る様に与える。上のプランターは2日に1回位。
- 肥料:与えていない。
- 病害虫:ナメクジ、カタツムリ類は見つけ次第捕殺する。ほうれん草は過湿で腐りやすいので注意。薬剤散布は行っていない。
- 収穫:混み合ってきたところは蒸れて枯れやすいので、適当に間隔を空ける様に間引収穫を行う。
2010年7月14日・・・収穫続く。
(1)リーフレタス
(2)ほうれん草
(3)(2)の収穫後
(4)春菊
(5)(4)の収穫後
解説:(1)リーフレタスはようやく収穫できる大きさに育った。下葉を少し残して、茎から欠いて収穫すれば良い。
(2)(3)ほうれん草は全体的に薹が伸びてきたことから、これ以上育てても花が咲くだけと言うことから、一気に収穫し、栽培を終了した。
(4)春菊は再び収穫しました。その際刃物は使わずに手で折り取った。
今月の管理
- 置き場:日当たりの良い場所。ほうれん草は雨よけ栽培。
- 水やり:土の表面が乾いてきたら土全体が湿る様に与える。上のプランターは1~2日に1回位。
- 肥料:与えていない。
- 病害虫:特になし。薬剤散布は行っていない。
- 収穫:リーフレタスは葉数が増えてきたら、その都度収穫する。春菊は茎が伸びてきたら適当な位置で折り取る。
2010年7月28日・・・収穫続く。
(1)リーフレタス
(2)(1)の収穫後
(3)春菊
(4)(3)の収穫後
解説:(1)(2)リーフレタスは初めて収穫しました。夏場の高温期は食味が苦くなるので、本当はもう少し早く収穫する作型で栽培したかった。
それでも、いろいろな面で買うよりは良いと考えます。
(3)(4)春菊は一部花が咲いていますが、本当は摘み取らなければならない。こちらは夏場の栽培でもほとんど病害虫の心配が無いため、無農薬で栽培できる家庭菜園向けの野菜です。
プランターなので1回当たりの収穫量は少ないですが、貸し農園で栽培すれば長く、そして多く収穫できる。
今月の管理
- 置き場:日当たりの良い場所。ほうれん草は雨よけ栽培。
- 水やり:土の表面が乾いてきたら土全体が湿る様に与える。上のプランターは1~2日に1回位。
- 肥料:与えていない。
- 病害虫:特になし。薬剤散布は行っていない。
- 収穫:リーフレタスは葉数が増えてきたら、その都度収穫する。春菊は茎が伸びてきたら適当な位置で折り取る。
2010年8月7日・・・収穫続く。
(1)リーフレタス
(2)(1)の収穫後
(3)春菊
(4)(3)の収穫後
(5)害虫被害
(6)害虫
解説:(1)リーフレタスは猛暑の影響で薹立ちが早まった。春栽培では比較的長く収穫できたが、高温には勝てなかった。(2)その様な事情で傷んでいない葉はまとめて収穫した。たぶんこれで最後の収穫になろうかと思います。
(3)~(6)春菊は比較的病害虫が少ないと言ってきましたが、ここへ来て害虫被害が目立ち始めた。これ位の虫であれば何らかの殺虫剤をかければすぐに駆除出来るのですが、自家消費用なので手で捕殺した。
そしてきれいな箇所は再び収穫した。
両種共にここまで追肥無しで収穫できている。これは如何に土作りが大切かと言うことを現している。
今月の管理
- 置き場:日当たりの良い場所。ほうれん草は雨よけ栽培。
- 水やり:土の表面が乾いてきたら土全体が湿る様に与える。上のプランターは1~2日に1回位。
- 肥料:与えていない。
- 病害虫:特になし。薬剤散布は行っていない。
- 収穫:リーフレタスは葉数が増えてきたら、その都度収穫する。春菊は茎が伸びてきたら適当な位置で折り取る。
2010年9月1日・・・収穫続く。
(1)リーフレタス
(2)つぼみの様子
(3)春菊
(4)花の様子
(5)(3)の収穫後
解説:(1)(2)リーフレタスは薹立ちしたため、収穫は終わりとした。花を咲かせるのでこのまま育て続けて種子を採ることとした。
(3)(5)春菊は一時期の害虫被害を乗り越えて再び収穫することが出来た。(4)本当は花は咲かせずに摘み取らなければならないが、下手な花よりきれいと言えばきれい。春菊もレタスと同じように種子を採れば良いのですが、脇芽を伸ばして収穫することや、種子一袋が安価であることと、一袋当たりの種子量が多いことから、収穫に専念することとした。
今月の管理
- 置き場:日当たりの良い場所。
- 水やり:土の表面が乾いてきたら土全体が湿る様に与える。上のプランター日に1回位。
- 肥料:与えていない。
- 病害虫:蛾の幼虫。薬剤散布は行っていない。
- 収穫:リーフレタスは一時休止。春菊は茎が伸びてきたら適当な位置で折り取る。
2010年11月1日・・・収穫終わる。
(1)リーフレタス
(2)春菊
解説:(1)リーフレタスは種子が実ったので同じプランター内に種子が落ちるようにして、水やりを続けた結果。新たに苗が多く発生した。今後それを育てて収穫を目指す。
(2)春菊は秋になって害虫の被害が目立ってきたので、薬剤散布をせずにそれをきっかけに栽培を終わりにした。
今月の管理
- 置き場:日当たりの良い場所。
- 水やり:土の表面が乾いてきたら土全体が湿る様に与える。上のプランターは週に1回位。
- 肥料:与えていない。
- 病害虫:特に無し。
2010年12月1日・・・生育進む。
リーフレタス
解説:水やり直後だったので苗が倒れていますが問題ありません。先月より少し育っています。気温が低下してきたので、収穫は日が延びてきてからになります。
親株の方は引き続き種子を実らせています。放っておくと周囲の所々で小苗を発見することが出来ます。草取りの際、残しておけばプランター植えのものを取り尽くしても利用することが出来る。
今月の管理
- 置き場:日当たりの良い場所。
- 水やり:土の表面が乾いてきたら土全体が湿る様に与える。上のプランターは2~3週間に1回位。
- 肥料:与えていない。
- 病害虫:特に無し。
2011年2月1日・・・生育更に進む。
リーフレタス
解説:先月更新したつもりでしたが、抜けてました。その間、種子から発芽した苗は少しずつ大きくなっています。
本当は液体肥料でも与えれば、ぐんと大きくなるのですが、面倒なので放っておきました。
今月の管理
- 置き場:日当たりの良い場所。
- 水やり:土の表面が乾いてきたら土全体が湿る様に与える。上のプランターは2~3週間に1回位。
- 肥料:与えていない。
- 病害虫:特に無し。
2011年3月1日・・・生育更に進む。
(1)全体の様子
(2)個々の様子
解説:厳しい冷え込みが一息ついたことと、日差しが強まったことで以前より良く育つようになってきました。この容器で2年目になるので無肥料で大きく育てることは難しいところです。
今後は液体肥料でも与える予定です。