レモン、接木苗の育て方 2017年3月20日~
鉢植え栽培
このページではレモンの接木1年苗から結実までの様子を取り上げる予定です。
解説:(1)は市販ポット植え接ぎ木1年苗です。品種名は、「アレンユーレカ」です。
(2)この品種は棘が少ないと言われているものの、やはり勢い良く伸びた枝には棘が出ています。これは成株になれば出なくなると思われます。
(3)(4)販売形態はポット植えですが、これは昨秋以降植えたもので、このポットで育てたものではありません。その根拠としてポットから抜いてみると根は張っていません。ちょっと根鉢を突けば簡単に土を落とせます。実質地堀株と同じです。
(5)根鉢を崩して水に漬けて給水させる。その間に鉢や土の準備を行う。ちなみにポットに仮植え状態だったので、葉が柔らかい。尚、撮影のために日向に置いていますが、実際は日陰に置きます。
(6)(7)定植前の重要な作業として剪定を行います。切る位置は株元の幹が曲がっている箇所から20~25cmくらい。鉢植えで栽培する場合は、必ず行います。そうしないと幹の下の方は全然枝が無くて、上の方だけ枝が出る、いわゆるスタンダード仕立ての様になってしまうからです。選定をして樹形は開心自然形を目指します。
(8)21cmポット(市販の鉢なら8号)に、赤玉土、鹿沼土各小粒の等量混合に完熟堆肥を1割くらい混合したもので植えた。その際、高さ調整のため太い根を数cm切り戻した。
最後に水を鉢土全体が湿る様に与えて終了。この後は薄日で風の当たらない場所へ置いて活着を促した。
※定植は新芽が伸び始める前に行いたい。
2017年5月20日
成長、始まる。
解説:(1)苗を植えてから薄日で風当たりの少ない場所に置いていて、土の表面が乾いてきたら水を与えていました。
その間、気温が低い時期が続いたことと、定植時、土を全て落として植えたこと、苗木の生産が当地方より温かいところだったことから芽の動きはありませんでした。
(2)八重桜が終わってつつじや藤が咲き始めてからこのレモンの木も成長を始めました。これで活着したと判断します。このタイミングで肥料を与えれば良い。
(3)その様になると必ずアゲハがやってきて卵を産み付けていきます。(矢印の先の黄色い点)これは発見次第除去です。一回除去しても再び産み付けられることもあるので、葉裏を観察する習慣にしたい。