鉢植え栽培
(1)越冬した苗
(2)ばらした苗
(3)直根を切る
(4)植える
(5)終了
このページではレモンの播種から2年目の様子を取り上げています。
解説:(1)無事越冬した苗。
(2)鉢から抜いて一本ずつばらす。
(3)苗からまっすぐに伸びる直根は切って、側根を伸ばすようにする。
(4)12cm位のポットに植える。用土は鹿沼土、無肥培土(赤玉土の小粒等)の等量混合に、完熟堆肥を2割程度混ぜたものを使用した。
(5)全て植えて、鉢土全体が湿る様に水を与えて終了。
基本条件
- 置き場:活着するまでは風当たりの少ない、半日陰。その後は日当たりの良い場所。
- 温度条件:夏場は自然条件。冬季間は凍結しない場所。
- 水やり:鉢土の表面が乾いた時点で鉢土全体は湿る様に与える。
- 施肥:生育期間中に3回程度有機質肥料を与える。また、それでも葉の色が薄ければ液体肥料を与える。
- 病害虫:病気は特に無し。害虫は気温が上がってからはアゲハ、蛾の幼虫等が心配されるが今のところ被害はない。
2010年6月1日
全体の様子
解説:鉢上げ後問題無く活着し芽を伸ばし始めた。昨年冬までに大きく育つことが出来なかった苗は芽先が傷んでいる。この様な苗は処分しても良い。
今後は肥料を与えて生育を促す。また、今のところ害虫は付いていない。滑り出しは順調。
主な管理
- 置き場所:屋外の日向
- 水やり:鉢土表面が乾いたら、与えている。
- 施肥:生育期間中に3回程度有機質肥料を与える。また、それでも葉の色が薄ければ液体肥料を与える。
- 病害虫:無し。
2010年7月1日
全体の様子
解説:春枝が伸びきって大きくなった。先月液体肥料を与えたので、葉の色が濃くなってきた。樹勢の強い個体は良く育っているが、そうでないものは現状維持と言ったところ。今後良く育たなければ、淘汰することになる。育ちにくい個体を面倒見ることはない。
今のところ目立った病害虫は無い。これからアゲハが飛来するので注意したい。
主な管理
- 置き場所:屋外の日向
- 水やり:鉢土表面が乾いたら、与えている。
- 施肥:生育期間中に3回程度有機質肥料を与える。また、それでも葉の色が薄ければ液体肥料を与える。
- 病害虫:アゲハ、ハモグリバエ、蛾の幼虫等。
2010年8月1日 生育進む。
(1)全体の様子
(2)他の苗
解説:(1)夏枝が展開し先月よりまた一回り大きくなった。初期に生育不良だったものはやはり樹勢を回復することなく、枯れてしまった。
(2)後で播いた種子からも同じように育ってきている。この中には柚やカラタチの様な樹姿のものはない。
主な管理
- 置き場所:屋外の日向
- 水やり:鉢土表面が乾いたら、与えている。
- 施肥:生育期間中に3回程度有機質肥料を与える。また、それでも葉の色が薄ければ液体肥料を与える。
- 病害虫:アゲハ、ハモグリバエ、蛾の幼虫等。
2010年9月1日 生育進む。
苗の様子
解説:また枝が伸びて樹高は高くなった。別ページで掲載中の挿し木苗3年目と同じくらいには育っている。それと同時に根も回ってきたので、水やりの間隔が短くなった。
今後の生育を考えれば植え替えを考えた方が良い。また、写真右手前の小さなものは育てないで処分した方が良い。
主な管理
- 置き場所:屋外の日向
- 水やり:鉢土表面が乾いたら、与えている。
- 施肥:生育期間中に3回程度有機質肥料を与える。また、それでも葉の色が薄ければ液体肥料を与える。
- 病害虫:アゲハ、ハモグリバエ、蛾の幼虫等。
2010年10月1日 生育進む。
苗の様子
先月から害虫被害が目立ってきて、毎日見回って何かいたら捕殺していた。また、オンシツコナジラミの発生が見られたが、最近見かけなくなった。
枝の伸びはほぼ止まり、固まりつつある。気温が下がってきたのでこれ以上伸びることは無いと見ている。
主な管理
- 置き場所:暖地では屋外、その他地域では屋内、加温ハウス内。
- 水やり:鉢土表面が乾いたら、与えている。
- 施肥:葉の色が薄ければ液体肥料を与える。
- 病害虫:アゲハ。今幼虫がいなければ心配ない。ハダニ。詳細は「レモンの害虫」ページへ。
2010年11月1日 生育止まる。
苗の様子
今のところ芽の動きは止まっています。今年はこれで越冬となる見込みです。一時アゲハの食害が見られたが、少数だったことから被害は最小限で済んだ。
右手前の小さな物は、今まで様子を見てきたが、良く育つ兆しが見られないことから処分することにした。
主な管理
- 置き場所:暖地では屋外、その他地域では屋内、加温ハウス内。
- 水やり:鉢土表面が乾いたら、与えている。
- 施肥:葉の色が薄ければ液体肥料を与える。
- 病害虫:乾かしすぎるとハダニ。詳細は「レモンの害虫」ページへ。
アメリカ産レモンの実生について 2010年8月1日
(1)アメリカ産レモン
(2)内部の様子
(3)種子
(4)実生苗
解説:(1)はスーパーで購入した「アメリカ産無添加レモン」です。無添加とは収穫後、防カビ剤は一切使用していないと言うことらしい。それで果皮も利用出来ると謳っている。
(2)はその内部で、わざわざアメリカ産レモンを買って種を播いた理由は、以前オレンジやグレープフルーツの種子を播いたとき台木の柚らしき木が出てきたので、レモンでも同じ結果になると予想していたからです。
しかし、出てきた枝葉を見る限り、我が家の挿し木レモンの実生苗と全て同じだったので、おそらくこの苗を育てれば将来レモンが成ると思われます。
それにしても何故1本も台木が出てこなかったのか・・・。アメリカでも挿し木で苗木を養成しているのか・・・。(3)は取り出した種子。(4)はその実生苗。