このページでは、ピンク系の中輪シクラメンを自家受粉させ、採種・播種(種まき)して育てる実生(みしょう)実験の経過と結果をご紹介しています。
ストレリチアと同じ温室内に置いている、中輪シクラメンのプランター植えです。低暖房(低温越冬)のため、今まさに見頃を迎えました。
色とりどりのシクラメンを寄せ植えにしているように見えますが、実はすべて自分で種を蒔いて育てた株たちです。
もともとは、市販の「名もなきピンク系中輪シクラメン」を自家受粉させて得た種を蒔いたのが始まりです。
親株と同じ「ピンク&レッドアイ」をはじめ、白、白&レッドアイ、ピンク、ごく薄いピンクなど、さまざまな花色が現れ、非常に興味深い結果となりました。(※なお、赤色の株だけは別由来です。)
育苗の経緯ですが、播種から約半年後に小ポットへ上げました。しかし途中で管理の手間がかかり、あまり生育が良くない株や小ぶりな株を「そのうち適当に枯れるだろう」とプランターへまとめ植え(密植)したところ、思いのほかほとんどが生き残り、写真のようなボリュームになりました。
もし見栄えを重視するなら、花の色をあらかじめ揃えて植え付けるのがおすすめです。
このプランターに植えて今期で2年目になりますが、シクラメンをプランターで育てる利点は、豪華で華やかな演出ができることだけではありません。最大のメリットは「管理が格段に楽」という点です。土の量が豊富なため、鉢植えに比べて水やりの頻度を大幅に減らせます。
【当環境での栽培管理データ】
・気温: 夏場は最高30~35℃(温室内・遮光率約50%)、冬場は最低0℃前後。
・用土: 鹿沼土を使用。
・施肥: 生育期に1,000倍希釈の液肥を2回程度。
・水やり: 上からホースで株全体にそのまま散布。
・病害虫・手入れ: 薬剤散布は全期間を通じて未実施。特に枯れ葉取りや花がら摘みも行っていませんが、灰色かび病などの病気は発生していません。
夏場の猛暑で葉を落として一時休眠する株もありますが、シーズンが来れば再び美しい花を咲かせてくれます。シクラメンの本来持つ生命力の強さには、ただ驚かされるばかりです。
さすがに(最初から混み合ってはいたのですが…)かなり窮屈になってきたため、今年こそは植え替えを行いたいと考えています。