2014年4月6日 苗から育てる。
(1)購入苗
(2)上から
(3)根鉢の様子
(4)全体の様子
(5)根の様子
(6)植え替え後
解説:数年前から園芸通販カタログで、あまり大きくならないタイサンボクを見かける様になりました。一般的に木蓮系はある程度大きくならないと花を付けない。それが小さいうちから花を付けると謳われています。
それは栽培スペースに制限のある趣味栽培では好都合です。そこで今月から実際に小苗から育ててみて開花するかどうか、掲載します。
(1)~(6)は通販購入、挿し木2年苗です。葉数が少なく、葉が小さく、下葉が黄変していて第一印象は悪く、根腐れを覚悟の上で抜いて見た。しかし、予想に反して根腐れは起こしていなかったので、何とかなりそうだと思わせた。
(6)今まで植わっていた用土は完全に落として新しい土で植え直した。用土は赤玉土の小粒に、目分量で完熟堆肥を1~2割混合したもの。鉢は今まで植わっていたポットより一回り大きなプラ鉢を用いた。
この後、水を鉢土全体が湿る様に与えて、風当たりの無い半日陰の場所へ移した。活着するまではこれで様子を見る。
2014年6月1日
樹姿
解説:4月に植え替えてから動きはありません。動きが無いので施肥もありません。
他の植物で、暖地生産の苗を寒冷地で育てる場合、初期生育が緩慢で、初年度は著しく生育が悪いことは珍しくありませんが、この苗が該当するかは分かりません。
今は様子見です。
現在の管理は、屋外日向に置いていて、土の表面が乾いた時点で水を与えています。
2014年7月1日
樹姿
解説:先月下旬頃から芽が動き始めました。そのタイミングで今年1回目の有機質肥料を与えました。ずいぶん待たされました。
まだ、当地方の気候に慣れていないのか、単に小苗だからなのかははっきりしませんが、こちらの管理と苗の反応が比例していないので、しばらくは様子見になります。
2014年8月3日
(1)樹姿
解説:あまり旺盛に育つ印象はありませんが、気がついたら少し育っていました。この育ち具合から言えることは、花を早く楽しみたいなら、多少余分にお金を払ってでも大きな木を購入したほうが良さそうです。
今年は他の樹種で害虫被害が例年より多く見られますが、この木は今のところ被害は見られません。
現在の管理は、屋外日向に置いていて、1~2日に1回水を与えています。最近今年2回目の有機質肥料を与えたところです。
※2014年はこれで終わりです。この樹姿で越冬させます。
2015年8月27日・・・2年目、花芽付ける。
(1)樹姿
(2)花芽の様子
花芽を付けました。
解説:春に芽が伸び始めてからあまり伸びることなく成長が止まったため、期待はしていませんでしたが、よく見てみると先端部に花芽を形成していました。
大きさは小指の先くらいです。
管理面では昨年植え付け後あまり根が張らなかったため、今年の春は植え替えを行っていません。その他、水や肥料は適当です。それでよく花芽を付けたものです。逆にそれが良かったか・・・。
2015年10月20日・・・初めての開花
(1)樹姿
(2)花の様子
栽培を始めた時点での大きさと成長の遅さから、開花は気の遠くなる様な時間と忍耐を要求されることを覚悟していましたが、栽培2年目で開花に至りました。
解説:(1)(2)何と言う事でしょう・・・。小苗が花を咲かせています。
樹高わずか15~20cm。茎は一本で枝は無く、風が吹けばゆらゆらする様な苗がです。
春に伸び始めた芽は夏頃に成長が止まって、芽先が徐々に大きくなって、それで越冬かと思っていたら秋になって開花した次第です。
小苗だから花が小さいかと言えばそうではなく、最初に購入した大株の花と同じかそれより大きいくらいです。
これなら小苗から始めても、育てながら花も楽しめると言えるでしょう。
ただ、やはり枝数多く育てるには時間がかかりそうなので、一度に多くの花を楽しみたい方には最初から大株購入がお勧めです。
2016年5月5日・・・生育開始
樹姿
3年目
解説:昨年開花後は、季節が進んでいたこともあって現状維持で越冬しました。
越冬は最低気温0℃設定の加温ハウスに置いていたので、問題無く春を迎えました。
4月下旬になって、株元から新芽が発生しました。花の跡付近からも芽が膨らんできています。
環境には十分慣れているはずなので、これからどの程度育つのか気になるところです。
今の大きさではもう1年大丈夫そうなので、この春、植え替えは行いません。
現在の管理は、数日に1回の水やりのみです。
※2016年は木は育ったものの、開花はありませんでした。何が影響しているのか分かりません。