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極楽鳥花植物園 Strelitzia Botanical Garden

園長のガーデニング・ウチワサボテン このページでは園長による趣味のガーデニングを取り上げています。

ウチワサボテンの栽培 2012年5月1日~

鉢植え栽培

(1)植え替え後

(2)成長開始

ウチワサボテンの栽培 このページではバーバンクウチワサボテンの管理を取り上げています。

サボテンと言えばはやり球体に棘がたくさん生えていて、何故丸くなったのか、何故葉が無くて棘なのか、あの棘が刺さったら痛いだろうとか、いろいろ考えるものです。他には円柱状、円盤状に伸びるものもあり形態の変化に富んでいます。

今日、花屋でも園芸店でも少なからず置いてあり、良く目にするので植物好きなら一度は育ててみたいと思わせる存在です。

ここではその中からウチワサボテンを取り上げます。

    共通の管理
  • 置き場所:日当たりと風通しの良い所。
  • 温度:最高は自然条件、最低は0℃位を目標にしている。
  • 水やり:夏場は鉢土表面が完全に乾いてから、鉢土全体が湿る様に与えている。冬場は完全断水。尚、雨には当てていない。
  • 肥料:夏場の生育期間中に有機質肥料を数回与えている。
  • 病害虫、傷害:水やり過多による根腐れ。

解説:(1)はウチワサボテンの中で針の無い、又は少ない‘バーバンク’です。購入時は一鉢に二株植えだったものをばらして植え替えました。用土は鹿沼土主体で完熟堆肥を少量混合してあります。

(2)今年は気温が一気に上昇したことから新芽が伸び始めました。そろそろ水を与えることを考える時期に来ています。

2012年6月1日 生育進む

(1)草姿

(2)新芽

(3)他の芽

解説:最低気温が10℃前後で安定してきた頃から変化が見られる様になってきました。

(1)は最も早く成長を始めました。すでに新芽が10cm以上伸びてきています。(3)は頂部だけではなく下部の団扇からも新芽が伸び始めています。

2012年6月15日 生育進む

(1)草姿

(2)右新芽

(3)左新芽

(4)他の株

解説:現在、最も良く育っています。特に(1)は何が良かったのか、最上部の芽だけでなく下の芽も複数伸びて賑やかになってきました。この品種は食用にもなるそうですが、自分自身では観葉植物のつもりなので姿がそこそこ整ってくれればそれで良しと考えています。

しかし、これだけ出たら一つくらい食べても文句は言われないでしょう。

2012年7月1日 生育進む

(1)草姿

(2)団扇別株

解説:(1)(2)団扇の方は新芽が展開しただけでなく厚くなってきたため重心が高くなり、水やり等でホースが触れたりすると倒れたりふらつくので注意が必要になりました。今まで何回も倒しましたが、特別な事態には至っていません。結構丈夫。

その芽は元々植わっていたものより大きく育っています。育っているのは地上部だけではなく、根はすでに鉢底から出ています。それは秋までには根付いてしまいます。

各種生育を始めてから1回、発酵鶏糞を少量与えていますが、今後様子を見てまた与える予定です。

2012年8月1日 充実始まる

(1)草姿

(2)別株

解説:新芽の大きさはそれほど変化はありませんが、厚みが増して、ますます倒れやすくなっています。

(2)はそれで、隣の竹藪ではありませんが、立てかけてあります。

(1)の様な育ち方なら、重心が低いので問題は少ないですが、(2)だと、高重心で冬季取り込んでからが大変です。

この時期になると鉢底から根が長く伸びていて、地面から養分や水分を吸収しています。春に植え替え後、新芽が伸び始めたと思ったらすでに根が鉢底から出ていたので、この団扇は相当草勢が強いです。

現在の管理は先月一度液体肥料を与えてあります。それがどの程度影響を与えたのかははっきりしません。特別なことをしなくても育つことだけは確かです。

2012年9月1日 充実進む

(1)草姿

(2)節の様子

解説:春に伸び始めた新芽はだいぶ肉厚になっています。節は堅い感じに変わってきて、今後更に上に伸びることを伺わせる。

写真では棘が無い様に見えますが、小さな棘は残っていて、草取りや植え替え等の作業で少しでも触れたものなら、後でちくちくして良く見ると細い茶色の棘が刺さっているなんてことがよくあります。

それでこのハウスで作業を行う場合は、なるべく距離を取るようにしています。

2012年10月14日 充実進む

草姿

解説:春に伸びた新芽は肉厚を増して重心が高くなっています。新芽がある程度展開、肥大した後小さな棘が発生する。この棘がやっかいなことは先月の通りです。

それは何とか爪でつまんで抜ける程度のものですが、それなら最初から棘抜きでこのサボテン自体から取ってやろうかとも思わせます。

ただ、それをやっているほど暇ではないというのが現状です。

2012年11月1日 生育期終わる。

(1)草姿

(2)上部

(3)棘の様子

解説:10月に入って最低気温が5℃以下まで下がる日も出てきました。それでほとんど動きはなくなりました。

春から伸びた芽はすっかり厚みを増し下部と変わらなくなっています。細くて短い棘も出ていることを確認できます。夏場の生育は旺盛で一時期鉢底から根が出て地中に張ってしまいましたが、その後鉢が倒れたり、移動させたりしているうちにそれほど伸びなくなっています。

現在の管理は放任です。最低気温が氷点下の予想の時は室内に取り込む予定です。

2012年11月1日 生育期終わる。

(1)草姿

(2)鉢底から出た根

(3)下部節

(4)上部節

解説:11月末までに数回氷点下の冷え込みに遭っています。

主な観葉植物や鉢花を先に加温ハウスや室内に収容して、最後に順番が回ってきてようやく室内に取り込みました。

(1)団扇は力強く育ちました。(2)植え替え後直接地面に置いておいたことから、鉢底から直接大地に根を張って草体を支えていました。それでかえって水分や養分の吸収が良くなって茎葉は肉厚になっています。

(3)は(1)の左株の下部節で茶色っぽく変色して皺が入って木質化してきています。(4)は同株の上部節ですがこちらもやや皺が入っていますが、下部ほどではありません。しかし、横から見るとその肉厚の度合いが良く分かります。

現在の管理は室内の日の当たる場所において、後は放任です。

2013年9月1日 2年目 

(1)団扇A

(2)団扇B

(3)吊り栽培

解説:2012年11月1日(1)写真の左側株をA、右株をBとします。

(1)Aは春に7号鉢に植え替えて、草丈は現在80cm、(2)Bは同8号で100cmまで育っています。

Bの方は今年2回目の新芽が伸び始めたところです。これが猛暑の影響か、多肥の影響かは定かではありません。

(3)どちらも植え替え直後は立っていましたが、新芽が伸びて肉厚になってからは重心が高く強風によって倒れることが多くなった。根が鉢底から出て地下に伸びることで株を支えることを期待していましたが、ウチワサボテンは空気抵抗が大きく予想に反して倒れてしまいました。それでも幸いなことに株の損傷は小さかった。

最初の頃は鉢の周囲に支柱を立てて添えたり、他の鉢に立てかけたりしたものの、安定が悪く同じ結果を繰り返した。観葉植物として将来のことを考えると株の下部は真っ直ぐ伸びてもらいたいので何か良いアイデアはないかと、思案の結果、メロン栽培を思い出した。

蔓を上に伸ばして実をひもで吊る栽培です。早速、この年伸びた芽の付け根(節)にひもを回して吊ってみたら、何と言うことでしょう。やや湾曲気味だった株は真っ直ぐに固定されたのでした。

これで栽培面での問題は解消されました。

2014年4月21日 凍害について

(1)団扇A

(2)斑模様

(3)葉先枯れ

(4)株元変色

解説:この株は冬季窓際に置いていて、冷え込んだ日は、0℃~氷点下5℃位(予想)に数時間、延べ十数日遭ったものです。一般的な観葉植物と異なり、その時点では大きな変化は見られなかったものの、気温が上昇するに従って徐々に症状が現れ、現在はご覧のありさまです。

(2)は葉が斑模様に変色し、(3)は先が枯れ込んでいます。これだけなら株そのものは助かりそうな印象ですが、(4)株元は茹でた様な変色が見られ、腐敗が進んでいます。

この様になると、土に帰るのは時間の問題です。

感想としては、バーバンクは寒さに弱いです。この耐寒性を他のサボテンで例えるならば「兜」よりやや強いくらいか。観葉植物ならやや強い熱帯植物と言った印象です。

もし、越冬していたら今年は地植えにするつもりでしたが、枯れそうなのでこれで終了予定です。

2014年5月10日 凍害株のその後

(1)団扇A

(2)葉先

(3)凍害枯死

(4)茎節

(5)葉の様子

解説:先月掲載後、これで一種減って管理の手間から解放されると思っていましたが、違和感が残っていました。それは、腐敗が進んでこないことです。

(3)~(5)サボテンの凍害株は暖かくなってからご覧の通り変色し後に腐敗する、又は干からびてかさかさになるのですが、それが無かったからです。

(1)(2)5月になって予感は的中しました。新芽が膨らんできたのです。何ということじゃ・・・。仕方が無いので、加温ハウスに持って行って、地植えにします。後はお好きにどうぞと言ったところ・・・。

2014年7月1日 凍害株のその後

(1)団扇A

(2)葉先

(3)別葉先

(4)株元

(5)折れた葉

解説:本当は地植えにするつもりでしたが、暖かくなってから育ち始めてしまって、植える時期を逸したため、今年は鉢植えで管理することにしました。

(1)例年なら春に植え替えることろですが、それも今年は見送っています。重心が高いので今年も吊り栽培です。(2)~(4)各葉先や傷んだ葉の上部からは新芽が伸びています。

各新芽の生育度合いはばらばらですが、傷害の無い株と同じ様に勢い良く育っています。特に株元の一節は縦に半分以上腐敗が進行しているにもかかわらず、よく育っていると感心させられます。

(5)は新芽の重さに耐えきれなくなって折れてしまった葉です。以前「自分で自分を褒めてやりたい。」がありましたが、これは自分で自分を折ってしまったと言うことです。育たなければ折れなかったので、育たない方が良かったのか、それでも育った方が良かったのか、考えさせられる出来事です。

現在の管理は無加温ハウス内日向に置いていて、土の表面が乾いた時点で水を与えています。新芽が伸び始めてから1回有機質肥料を与えています。今後様子を見て追肥を与える予定です。

2014年8月3日 凍害株のその後

(1)団扇A

(2)株元

(3)折れた葉

解説:(1)凍害に遭った割りに生育期に入ってからの成長は旺盛で、これなら自然条件でも生きていけると思わせます。新芽はほぼ展開し、細かい棘が伸び始めたところです。

(2)株元の傷んだ箇所はすっかり腐って、繊維だけが残っています。まるで糸瓜のたわしの様です。

(3)折れた葉はただここに置いてある様に見えますが、実はすでに根付いていて新たな芽が伸び始めています。(葉先、茶色の点)後はタイミングを見計らって鉢上げすれば一株の鉢植えになります。この様にウチワサボテンを増やすのは難しくなく、一節でも土の上に置いておけば、やがて発根、発芽します。

2014年9月1日 凍害株のその後

(1)団扇A

(2)全体の様子

(3)株下部

(4)株元

(5)折れた葉

解説:(1)草姿を整えるために紐で釣っていましたが、重さに耐え切れず湾曲してしまいました。盆栽ならば「懸崖」と言います。バーバンク団扇の懸崖と下草も同じ組み合わせはなかなか見られません。

(2)さて、親株は今年2回目の新芽を伸ばしているところです。この状態で鉢物として維持していくのは困難なので、来年以降は仕立て直すか、加温ハウスに持っていって自由に育ってもらうかのどちらかです。

(5)折れた葉からも新芽が伸びています。その手前にある小片も発根していて、気温が高い状態が続けば新芽が出てきます。

現在の管理は、無加温ハウス内日向に置いていて、鉢土の表面が乾いたら水を与えています。肥料は先月有機質肥料を与えてあります。ちなみに折れた葉は放任です。

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