モンステラの挿し木 2008年8月1日~
鉢植え栽培
このページではモンステラの挿し木を取り上げています。モンステラの挿し木は一般的な植物より簡単で特別なことはありませんので、他のサイトで見てもらえば良いと思っておりましたが、適当な枝が発生したため、掲載することにしました。
解説:(1)最初に枝の調整を行う。まず親株から長く伸びた枝を元から切り取る。
(2)次に枝を切る。(調整する)今回は数を増やすことを主な目的にしているため、一枝一芽挿しとした。切る位置は節間。モンステラは脇芽が大きいので傷つけないように注意する。
楕円内が脇芽。橙色線が切る位置を示している。
もちろん一枝当たり、二芽でも三芽でも構わない。
(3)切った枝。葉の付いた茎と、茎のみのものがある。ほとんどの茎は気根が出ている。気根が付いていた方がその後の生育が早い。(4)茎先端部と芽が一つしか確認できなかった枝は長い枝で挿すことにした。
(5)挿し木用土はpH無調整ピートモス単用。他には水苔単用が適する。写真は一晩十分吸水させたピートモス。
(6)今回は9~10.5cmポリポットに挿し木を行う。気根のあるものはそれを生かすが、茎が半分以上用土で隠れるように長すぎる気根は切り、高さ調整する。
(7)葉の付いているものも同様に植えればよい。特に葉を切り詰めてはいない。
(8)大きな挿し穂はぐらぐらしない位の深さで植えてある。何れもウォータースペースはそれほど取らなくても問題無い。
(9)根が十分発生するまでは、直射日光には当てられない。また風にも当てない方が良い。写真はとりあえずハウス内の日照条件の悪い場所へ置いている。上からは約50%遮光の寒冷紗を掛けている。
※補足:こんな面倒なことはやってられないと言う方は、バケツでも花瓶でも何か容器に水を入れ、枝を挿して薄日の場所へ置いておけば、やがて根が出るので、鉢上げすれば良い。
それもやってられないと言う方は、茎を適当に切って、向きとか細かいことは考えないで、いきなり何らかの培養土で植えて、土の表面が乾いてきたら水を与えていれば、やがて根と芽が出て苗が出来上がる。ただし、これはモンステラの性質を良くご存じな方以外にはお勧めではありません。
2008年9月1日
解説:(2)挿し穂の中で茎挿し(一節の茎)のものは芽が動き出した。(3)は一番伸びた芽で、2cm位。
葉の付いた茎挿しも芽が動き始めている。茎の先端部を挿したものは見た目の変化は今のところ無い。
挿してから一ヶ月経過したことから、遮光の寒冷紗は取り除いた。尚、この置き場所は強光は当たらない。
2008年10月1日
解説:(1)写真手前は葉を付けていなかった茎挿しの様子。最初の葉が展開した。(2)は葉の付いた茎挿しの様子。発芽してきた。
これらは根が伸びているものには液肥を1回与えている。
(3)は腐ったもの。中にはうまくいかないものもある。全体から見れば数は少ない。
2008年11月1日
2009年04月01日 一冬越して植え替え