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極楽鳥花植物園 Strelitzia Botanical Garden

園長のガーデニング・モンステラ このページでは園長による趣味のガーデニングを取り上げています。

モンステラの栽培 2003年9月1日~

参考 地植え栽培

(1)地植え成株

(2)葉の様子

(3)気根の様子

(4)茎の様子

(5)果実の様子

(6)つぼみ、花

(7)開花の様子

(8)仏炎苞と花序

(9)枯れた果柄

このページでは地植え、、及び鉢植えモンステラの栽培を取り上げています。一般的にモンステラと言えば観葉植物ですが、いったどの様な植物なのでしょうか。下記に紹介する。

(1)Monstera deliciosa Liebm. 2014年4月26日撮影し入れ替えた。※(7)(8)は別株の花です。

写真はハウス、地植え栽培モンステラ デリシオサです。これは私が趣味で鉢栽培していたものを、ストレリチアハウスへ植えて数年経ったものです。今では雑草化してストレリチアを駆逐する勢いです。

(2)展開した葉には大小幾つもの楕円形穴と切れ込みが入る。(3)茎の所々から気根を伸ばしている。この株は少ない方。(4)当方地植え株は節間が短い(間延びしない。)ので、前年の果実と、今年の花との間が近い。その間の長さは50~60cm、葉数は10枚位。

(5)果実は大きく一番花の果実はトウモロコシ位になる。(6)茎先端にはつぼみを4つ付けていて、一番花が咲き始めている。一つの茎に果実も花も付けてご苦労さんです。・・・と言ったところ。

(7)(8)水芭蕉の様な花は、高さ約20~30cmで、夏場で数日開花し、後に仏炎苞は茶色に変色して枯れ落ち、中央の花序が残り緑色に変わる。(5)その後約1年かけて熟す。(9)熟した果実は落果し、後に果柄も枯れて落ちる。

    鉢植え栽培基本条件
  • 栽培条件:日当たりの良い場所。半日陰以上の日照は欲しいところ。
  • 置き場所:暖地では年中屋外。その他地域では夏場は屋外日向。冬期間は室内、又は加温ハウス内。上の株は年中ハウス内で、冬期間は加温している。真夏は遮光が必要な場合もある。
  • 気温:最高気温は自然条件。最低気温は0℃以上。
  • 土:水はけと水持ちの良いものなら大体何でも可。赤玉土、鹿沼土等に腐葉土や完熟堆肥を1割程度混ぜたもの。
  • 肥料:生育期間中に有機質肥料を3回。
  • 水やり:年間を通して鉢土の表面が乾いたら、鉢土全体が湿る様に与える。夏は1~2日に1回。冬期間は2週間~3週間に1回。春と秋は数日に1回。
  • 仕立て方:鉢の中央にヘゴ棒を立てて、それに添わすやり方が一般的。
  • 開花期:夏の終わりから冬季にかけて。
  • 増殖:実生、挿し木等。下記参照。
    • モンステラの実生 (2006年2月~2006年6月まで)
    • 苗から育てるモンステラ2006 (準備中 2006年7月~2007年1月まで。)
    • 苗から育てるモンステラ2007 (準備中 2007年5月~同12月まで。)
    • 苗から育てるモンステラ2008 (準備中 2008年1月~同11月まで。)
    • 苗から育てるモンステラ2009 (準備中 2009年4月~同12月まで。)
    • モンステラの挿し木2008 (2008年8月~2009年4月まで。)
    • 斑入りモンステラのご紹介 (2012年1月1日から。)

紹介:モンステラはサトイモ科の大型つる性常緑多年生植物で、約30種が熱帯アメリカ(メキシコ、中央アメリカ)に分布する。

日本にはかなり前に入り、「ホウライショウ」、また、気根が多く発生してそれを電線に見立てて、「デンシンラン」と呼ばれていた。

緑色の堅い茎は成長と共に太くなり、他の植物や岩等にもたれかかりながら伸長し数メートルに達する。また、茎はある程度伸びると分岐する。茎の所々から気根を伸ばし、他のものにまとわりつき自身の茎を固定する。長く伸びた気根は地面や湿ったところへ達すると更に細かい根を出し、水分や養分を吸収するようになる。

葉の直径は80~90cm、卵形に近い楕円形、革質葉に円形や楕円形の小穴が多く開き、葉縁は多くの切れ込みが入る。葉柄は50~70cm位。

夏場充実した茎の先端からは1~6本、薄緑色の直径:3cm位、長さ:20~30cmの棒状つぼみを付ける。後に水芭蕉の様な花を断続的に咲かせる。

開花後、白色の仏炎苞は枯れ、中心の肉穂花序が残り、緑色に変わり12ヶ月後成熟し、表皮は亀甲模様になる。その果実は甘い香りを漂わせ食べられるようになる。風味はパイナップルとバナナを足したようで、果肉は柔らかく甘い。ただし、口の中やのどがいがらっぽくなるのが欠点である。

この果肉の中には薄緑色の、ちょうど鞘から出した枝豆のような種子が入っていることがあり、取り播きすると良く発芽して容易に小苗が得られる。モンステラの胚は二つあるのでたいてい一つの種子から2芽発芽するが、充実の悪い種子は1芽だけのこともある。

この苗を3~4年育てると成株に達し開花するようになる。

本種は熱帯原産にしては、耐寒性、耐陰性、耐乾性がある。寒さは0℃までは、問題無い。多少氷点下に遭わせても葉だけ枯れて、茎は助かるのでかなり丈夫だと言える。よって冬の間室内で土を乾燥気味(過湿にならない程度)にしておけば、比較的簡単に越冬する。夏の高温多湿は全然問題無く良く育ち、茎のどこで切っても脇芽が出てくるので大きくも、小さくも仕立てることも出来、観葉植物として都合がよい。

モンステラはそのユニークな姿から我が国の植物園でも最もよく見かける植物の一つと言える。大体どこの植物園でも植えてある。代表的なものとしては、椰子、ストレリチア・ニコライ、そしてモンステラと言ったところ。

ところがこの植物が花を付けているところ、あるいは実を付けているところはあまり見かけない。それはどうも株による個体差があるかもしれません。本種は種子が結実しなくても果肉は成熟させるので、開花後、肉穂花序は残るはずだが、幾つかの植物園では確認できなかった。

その他、毎年開花時期は同じである。

一般的に熱帯植物は、気温や水分が十分あれば年中いつでも開花、結実すると考えられるがモンステラはそうではない。温帯である当ハウス内であっても開花時期はいつも決まっていて、夏の終わりから冬にかけてある。これは自生地の雨期や乾季と関係がありそうである。

2012年1月1日

(1)開花直前

(2)二番花

(3)草姿

(4)多花横から

(5)多花上から

(6)果実

解説:今年は花の当たり年のようで、今でも花を見つけることが出来ます。(1)は最近3つあるつぼみの一番花が咲き始めたところです。小さなつぼみの左側に飛び出している様に見えるのがこの茎の新芽です。

(2)は他の株で二番花が咲いたところです。仏炎苞は薄い緑色で、つぼみの時隠れていた箇所は白色になっている。葉の上の茶色のものは枯れた仏炎苞。

(3)は今年最も多くの花を付けた株。(4)(5)今年開花分だけで6本、今最後の花を咲かせています。今まで見てきてこれは最多記録になります。

(6)この株には昨年開花分の3本の果実も付けている。早い果実は果皮が亀甲模様になってきたので、まもなく熟すと予想されます。それにしてもこれほど多くの花を咲かせるとは、よほど条件が良かったのかと思わせます。ちなみに果実の大きさは、長さ:20cmを超えるものもある。

2012年2月1日 熟した果実の紹介

熟した果実

解説:これは木で熟した果実の様子です。この果実は先月の(6)です。

一般的には開花後12ヶ月経てば亀甲模様の表皮がぽろぽろと剥がれ落ち、内部の果肉が現れます。これで熟したことになりますが、果皮に覆われている箇所の果肉はやや堅い。

この後、放置しておけば先端部まで熟して表皮も全て剥がれ落ちますが、先に熟した方は腐敗が始まる。果肉の内部には種子があることもあるが、全くない果実もある。種子は取り播きすれば良く発芽して生育する。詳しくはモンステラの実生ページへ。

2012年4月1日

(1)結果株

(2)熟し始め

(3)腐敗果

解説:(1)(2)この株は2012年1月1日の(4)(5)です。現在このハウスでは果実が次々と熟してきています。これはおよそ一年前に開花したものです。

(2)の下側の果実は収穫可能なものです。ただし、この時点では完熟ではないので、食べるなら収穫後追熟が必要です。果柄に近い箇所の亀甲模様の表皮がめくれ上がってくれば、収穫の目安になります。

(3)これを収穫せずに置いておくと、やがて黒く腐って土に帰ります。今までもこの様なことはありましたが、その後自然に種子が芽生えて大きく育ったということはありません。

ハウス内にはネズミがいる時期もありますが、かじられたこともありません。何か他の害虫に例えばワラジムシにやられているかもしれません。

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