ミチコレンゲの栽培 2014年4月6日~
鉢植え栽培
このページではミチコレンゲの苗からの鉢植え栽培を取り上げています。
解説:木蓮科の植物は木や花が大きく立派なことからシンボルツリーになったり、花の香りが良かったりと魅力的なものが多い。しかし、家庭で育てる場合は大きくなり過ぎるものは扱いにくい。それでも、中にはあまり大きくならず鉢植えでも十分楽しめる種類も存在する。
ミチコレンゲはその一つです。どの様な植物なのか、以下に紹介する。
(1)市販接ぎ木1年苗
(2)切り接ぎでビニールひもで固定されている。
(3)一般的には植え付け時取り除く。
(4)根の状態を確かめるために抜いて見た。土はあまり良くなさそうでしたが、根は意外にも良く回っている。
(5)土を落としてみると根数も多かった。注意深く見てみるとこの台木は挿し木の様です。
(6)鉢は5号プラ鉢、用土は赤玉土小粒に目分量で完熟堆肥を1~2割混合したもので植え替えた。この後鉢土全体が湿る様に水を与えて、日当たりの良い場所へ置いた。
2014年4月27日 芽吹き始まる。
2014年5月3日 葉、展開する。
2014年6月1日
2014年7月1日
2015年4月27日
2015年5月3日・・・初めての開花
解説:(1)(2)先月膨らみ始めた花芽はついに開花しました。写真では接写なので大きく見えますが、実際には小輪です。直径5cmくらいか・・・。トキワレンゲやカラタネオガタマよりは大きく、ミケリア・マウダイエよりは小さいくらいです。
花は「一重」より花弁が多く、ちょうど椿の二重品種の様な咲き方です。
純白の花弁に雄しべの赤と雌しべの緑がアクセントを与えている。
花持ちは他の木蓮類と同様に長くはなく、数日で茶色に変色した。
当初、どの程度の栽培期間で花を付けるのか想像できない部分はありましたが、これなら小苗から始めても飽きずに栽培できそうです。
樹勢が白木蓮の様に強くなく、葉もそれほど大きくないので場所を取らない。また、それほど日照条件が良くなくても花芽を付けること等都合の良い条件が揃っている。
以上のことから、この木は小規模ガーデナーにもお勧めです。地植えでも良いと思います。ただ、シンボルツリーにはならないかもしれませんが・・・。
2016年5月5日・・・二年目の開花
解説:(1)(2)4月下旬頃から水やりや日々の観察で芽先に白いつぼみがあることを確認していて、あまり変化が見られなかったことから写真を撮る時期を逸したかと思われた。
その後、連休に入って開き始めたことを確認し撮影することが出来ました。
昨年は一つだった花が増えることを期待したが、今年も一つだけかと思わせた。
(3)その後、別の枝先を見たら花芽が出ていた。これでもう一度花が楽しめそうです。
昨年は枝が三本位伸びていたので花も三つ期待したが、そこまではいきませんでした。
それでも枝数が増えたり、巨大化しない等総合的には満足しています。
現在の管理は、芽が伸び始めてから少量の発酵鶏糞を与えて、後は水やりのみです。病害虫の発生はありません。その他、この春植え替えは行っていません。
2016年5月29日・・・今年二輪目の開花
解説:連休中に花芽状態だったものが開花しました。
(1)(2)枝先に緑色の芽を付けた状態でしばらく動きが無かったのですがが、5月下旬になって外側の皮が剥がれ落ちて白いつぼみが顔を出した。(5月22日)
これを見た瞬間、もう花が終わってしまって、写真を撮り損ねたと思わせるのですが、この状態がしばらく続きます。
その後、しばらくして突然咲いていることに気が付く。これがこの花の開花パターンです。
(3)~(5)気温が上がってからの開花ということも影響して、先に咲いた花より今回の方が大きいです。
葉の緑色、花の白と赤のコントラストが良い印象を与える。また、枝ぶりや花の咲き方等が他のモクレン科の植物の様にでしゃばった感じが無く、奥ゆかしい。
現在の管理は、2~3日に1回の水やりのみです。病害虫の発生はありません。