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極楽鳥花植物園 Strelitzia Botanical Garden

ミチコレンゲの栽培 このページでは園長による趣味のガーデニングを取り上げています。

ミチコレンゲの栽培 2014年4月6日~

鉢植え栽培

(1)購入苗

(2)接ぎ木の様子

(3)ひも除去後

(4)根鉢の様子

(5)根の様子

(6)植え替え後

このページではミチコレンゲの苗からの鉢植え栽培を取り上げています。

解説:木蓮科の植物は木や花が大きく立派なことからシンボルツリーになったり、花の香りが良かったりと魅力的なものが多い。しかし、家庭で育てる場合は大きくなり過ぎるものは扱いにくい。それでも、中にはあまり大きくならず鉢植えでも十分楽しめる種類も存在する。

ミチコレンゲはその一つです。どの様な植物なのか、以下に紹介する。

(1)市販接ぎ木1年苗

(2)切り接ぎでビニールひもで固定されている。

(3)一般的には植え付け時取り除く。

(4)根の状態を確かめるために抜いて見た。土はあまり良くなさそうでしたが、根は意外にも良く回っている。

(5)土を落としてみると根数も多かった。注意深く見てみるとこの台木は挿し木の様です。

(6)鉢は5号プラ鉢、用土は赤玉土小粒に目分量で完熟堆肥を1~2割混合したもので植え替えた。この後鉢土全体が湿る様に水を与えて、日当たりの良い場所へ置いた。

    基本条件
  • 栽培適地:全国各地
  • 温度条件:自然条件
  • 日照条件:日当たりの良い場所
  • 水やり:鉢土の表面が乾いた時点で鉢土全体は湿る様に与える。
  • 土壌条件:土質は極端でなければ問題無い。尚、ピートモスは使用していない。
  • 施肥:芽吹き後に有機質肥料を数回与える。
  • 病害虫:病気は特に無し。
  • 苗の入手:園芸店、通信販売等。

2014年4月27日 芽吹き始まる。

(1)全体の様子

(2)芽吹き

解説:定植直後は気温が低かったこともあり、動きが全く無く心配させましたが、桜が咲く頃から芽の動きが感じられる様になり、現在は葉が展開を始めました。

葉裏には産毛の様な細かい毛が生えています。

そろそろ施肥を考えています。

    主な管理
  • 置き場所:屋外の日向
  • 水やり:鉢土表面が乾いたら、与えている。
  • 施肥:まだ与えていない。
  • 病害虫:無し。

2014年5月3日 葉、展開する。

(1)全体の様子

(2)葉の様子

解説:比較的暖かな陽気が続いたこともあり、小さな葉が2枚開いたところです。ここまで来れば活着したと判断し、少し前に有機質肥料を少量与えたところです。

春になって育ち始めるのが遅い印象もありましたが、他の木と比べてみると白木蓮と同じです。今、我が家の白木蓮の芽吹きもこの写真と同じです。

同じ科の植物と同じならば納得の結果です。

    主な管理
  • 置き場所:屋外の日向
  • 水やり:鉢土表面が乾いたら、与えている。
  • 施肥:生育期間中に有機質肥料を数回考えている。すでに先月1回済み。
  • 病害虫:無し。

2014年6月1日

樹姿

解説:気温が急速に上昇したこともあり、生育は順調です。肥料の効果もあって葉が大きくなっています。

この調子でいけば今年もう少し大きくなりそうです。

    主な管理
  • 置き場所:屋外の日向
  • 水やり:鉢土表面が乾いたら、与えている。
  • 施肥:生育期間中に有機質肥料を数回考えている。
  • 病害虫:無し。

2014年7月1日

樹姿

解説:芽が動き始めてからは生育は順調で、購入時樹高:20cmだったものが、現在は40cmまで育っています。一旦芽の伸びは止まっていますが、今後もう一伸びするか、これで越冬になるか、何れにしても気の長い話です。

現在の管理は、屋外の日向に置いていて、土の表面が乾いた時点で水を与えています。

2015年4月27日

(1)全体の様子

(2)花芽の様子

解説:(1)(2)昨年芽の伸びが止まってから大きな変化は無く興味が薄れていましたが、春になって芽先が丸く膨らんできて、それが花芽だと言うことに気が付きました。

それと同時に芽も伸び始めています。

この木の花芽は白木蓮の様に大きくなくて、てっきり葉芽だと思っていました。

2015年5月3日・・・初めての開花

(1)全体の様子

(2)花の様子

(3)新芽の様子

解説:(1)(2)先月膨らみ始めた花芽はついに開花しました。写真では接写なので大きく見えますが、実際には小輪です。直径5cmくらいか・・・。トキワレンゲやカラタネオガタマよりは大きく、ミケリア・マウダイエよりは小さいくらいです。

花は「一重」より花弁が多く、ちょうど椿の二重品種の様な咲き方です。

純白の花弁に雄しべの赤と雌しべの緑がアクセントを与えている。

花持ちは他の木蓮類と同様に長くはなく、数日で茶色に変色した。

当初、どの程度の栽培期間で花を付けるのか想像できない部分はありましたが、これなら小苗から始めても飽きずに栽培できそうです。

樹勢が白木蓮の様に強くなく、葉もそれほど大きくないので場所を取らない。また、それほど日照条件が良くなくても花芽を付けること等都合の良い条件が揃っている。

以上のことから、この木は小規模ガーデナーにもお勧めです。地植えでも良いと思います。ただ、シンボルツリーにはならないかもしれませんが・・・。

2016年5月5日・・・二年目の開花

(1)全体の様子

(2)花の様子

(3)新芽の様子

解説:(1)(2)4月下旬頃から水やりや日々の観察で芽先に白いつぼみがあることを確認していて、あまり変化が見られなかったことから写真を撮る時期を逸したかと思われた。

その後、連休に入って開き始めたことを確認し撮影することが出来ました。

昨年は一つだった花が増えることを期待したが、今年も一つだけかと思わせた。

(3)その後、別の枝先を見たら花芽が出ていた。これでもう一度花が楽しめそうです。

昨年は枝が三本位伸びていたので花も三つ期待したが、そこまではいきませんでした。

それでも枝数が増えたり、巨大化しない等総合的には満足しています。

現在の管理は、芽が伸び始めてから少量の発酵鶏糞を与えて、後は水やりのみです。病害虫の発生はありません。その他、この春植え替えは行っていません。

2016年5月29日・・・今年二輪目の開花

 

(1)全体の様子

(2)つぼみ

(3)全体の様子

(4)花の様子

(5)同別角度

解説:連休中に花芽状態だったものが開花しました。

(1)(2)枝先に緑色の芽を付けた状態でしばらく動きが無かったのですがが、5月下旬になって外側の皮が剥がれ落ちて白いつぼみが顔を出した。(5月22日)

これを見た瞬間、もう花が終わってしまって、写真を撮り損ねたと思わせるのですが、この状態がしばらく続きます。

その後、しばらくして突然咲いていることに気が付く。これがこの花の開花パターンです。

(3)~(5)気温が上がってからの開花ということも影響して、先に咲いた花より今回の方が大きいです。

葉の緑色、花の白と赤のコントラストが良い印象を与える。また、枝ぶりや花の咲き方等が他のモクレン科の植物の様にでしゃばった感じが無く、奥ゆかしい。

現在の管理は、2~3日に1回の水やりのみです。病害虫の発生はありません。

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