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極楽鳥花植物園 Strelitzia Botanical Garden

園長のガーデニング・マカダミアの栽培 このページでは園長による趣味のガーデニングをを取り上げています。

鉢植え栽培

2007年5月1日~

(1)樹姿

(2)葉の様子

(3)花付きの様子

(4)初期の花序

(5)花序の様子

(6)別種樹姿

(7)新芽の様子

このページではマカダミアの鉢植え栽培を取り上げています。

マカダミアナッツチョコレートと言えばハワイのおみやげとして代表的なものですが、独特な食感の白く小さいナッツ自体は知っていても、どの様な木で、どの様な花が咲いて、どの様な果実が実るのか知っている人は意外と少ないのではないでしょうか。

そこでよく知られているナッツのあまり知られていない生態を取り上げます。自家栽培のものでチョコレートを作るのは難しいかもしれませんが、栽培そのものは難しくありません。結果は以下に・・・

解説:(1)(2)これはマカダミアの代表種:インテグリフォリアの斑入り種です。薄く控え目な斑が入っています。(3)~(5)今年初めて花が付きました。(4)は枝先に近い箇所に発生したもの。初期の段階。もう少し成長すると(5)の様になる。(5)は株元に近い箇所に発生した。

8号長鉢植え。樹高数十cmの苗木を数年育ててきたものです。樹高:100cm、枝数多数。

こちらはマカダミア・テトラフィラです。葉に鋸歯があるのが特徴です。購入後1年育てたもの。現在通販で売られている多くはこの品種で、樹高の高低はありますが、大体この様な感じです。

6号長鉢植え。樹高:70cm。

    基本管理
  • 株の状態:夏場2~3回芽を伸ばし、冬期間は生育休止期。
  • 置き場:暖地では年中屋外。その他地域では夏場は屋外で、冬期間は室内、又は加温ハウス内。なるべく日当たりの良い場所が望ましいが、日照条件が悪くてもすぐに枯れてしまう事は無い。直接雪が掛かってもすぐにだめになってしまうことはありません。
  • 温度:夏場は自然条件。冬場は下がっても-2~3℃まで。
  • 水やり:年間を通して、鉢土の表面が乾いた時点で与える。屋外管理では自然の雨に当てた方が生育が良い。
  • 肥料:有機質肥料。上の株は芽の伸びるタイミングで、醗酵鶏糞を与えている。量は一般の植物と同様。その他、一時的な肥料不足を補うために液体肥料を与えることもある。
  • 鉢:駄温鉢、各種プラ鉢等。
  • 土:水持ちと水はけの良いもの。例、赤玉土の小粒:8に腐葉土:2の混合。上の株は鹿沼土主体で多少腐葉土か完熟堆肥を混合したもの。
  • 増殖:実生、挿し木等。詳しくはマカダミアの実生、挿し木参照。
  • 病害虫:多少ありますが、今後取り上げます。

2007年6月1日

(1)樹姿

(2)開花中の花

(3)満開(別枝)

(4)散った花序

(5)樹姿

(6)新芽の様子

解説:先月確認された花序は5月中旬に一斉に開花しました。(2)その後数日開花していましたが、現在は(4)の様になっています。

開花中花に蟻や虫が見られたので特に人工授粉等は行っていません。これでどの程度結実するかは現時点では分かりません。

(5)(6)こちらは先月とあまり変わらないように見えますが、株の状態は良いです。土が乾きやすいので、植え替えた方が良さそうです。

    主な管理
  • 株の状態:生育期
  • 置き場:屋外日向
  • 水やり:鉢土の表面が乾いたら、鉢土全体が湿る様に与えている。
  • 肥料:先月1回液体肥料を与えました。今後様子を見ながら醗酵鶏糞を与える予定です。
  • 病害虫:蛾の幼虫。特に被害が目立ったわけではありませんが、先月他の植物に薬剤散布したついでに殺虫剤と雑菌剤の混合を1回散布しています。

2007年7月1日

(1)樹姿

(2)展開中の葉

(3)肥大中の果実

(4)樹姿

(5)展開中の葉

解説:(1)樹勢が強く多くの芽を伸ばしています。(2)これは春枝で枝先の葉が展開しているが、まだ固まっていない。春から液体肥料を与えているため、肥効で葉先が丸みを帯びている。

(3)5月に開花した花の後、果実が4つ肥大中です。大きさは長い方で12mm位です。濃い緑色を呈している。まだチョコレートは作れない。

(4)(5)こちらも春枝が伸びきり、葉が展開中です。これで一端成長が止まり、その後再び芽が伸び始める。

    主な管理
  • 株の状態:生育期。1年で最も良く生育する時期。
  • 置き場:屋外日向
  • 水やり:鉢土の表面が乾いたら、鉢土全体が湿る様に与えている。
  • 肥料:先月1回液体肥料を与えました。今後様子を見ながら醗酵鶏糞を与える予定です。
  • 病害虫:蛾の幼虫。先月ミノムシが付いたので、取り除いた。その他カイガラムシ。

2007年8月1日

(1)樹姿

(2)展開中の葉

(3)肥大中の果実

(4)樹姿

(5)展開中の葉

解説:枝の伸びはほぼ止まり葉が展開している。この様に柔らかい葉は害虫の被害を受けやすい。(2)大きい被害でなければ薬剤散布は行わない。

春結実した実は更に肥大している。殻付きの銀杏よりは大きくなっている。(3)最初は5個付いていたが、4つになり、3つになりとうとう2つまで減ってしまったが、このまま行きそうだ。果梗が太くなっているので、たぶん大丈夫でしょう。チョコレートまであと一歩。

(4)(5)春から伸びていた新芽は固まり、葉も堅くなってきた。今後まだ気温が高い事から再び芽を伸ばし始める。根が回ってきたことから、土が乾くのが早い。あまり乾かしてしまうと、葉を痛める。

    主な管理
  • 株の状態:生育期。上の株は何れも芽の伸びは止まっている。
  • 置き場:屋外日向
  • 水やり:鉢土の表面が乾いたら、鉢土全体が湿る様に与えている。
  • 肥料:先月1回液体肥料を与えました。
  • 病害虫:蛾の幼虫。上写真(2)は食害を受けた葉。

2007年9月1日

(1)樹姿

(2)芽先

(3)果実の様子

(4)樹姿

(5)芽先

(6)葉焼け

解説:(1)草姿に変化は無い。(2)芽の動きも止まっている。果実は先月より更に大きくなり気がついたら果皮が割れていた。(3)

いよいよ収穫期を迎えたようだ。来月は料理コーナーに変わるか・・・?!

猛暑の中、水のみ与えていたが、芽の伸びは止まったままだった。それが8月下旬涼しくなってから芽が伸び始めた。(5)

(4)~(6)特に何もしなかったが、脇芽も伸び始めている。

土の表面が乾いたらすぐに水を与えていたが、葉焼けを起こした葉が見られた。(6)

    主な管理
  • 株の状態:生育期。(4)の株は再び芽が伸び始めた。
  • 置き場:屋外日向
  • 水やり:鉢土の表面が乾いたら、鉢土全体が湿る様に与えている。
  • 肥料:先月は芽の伸びが止まっていたことと、葉の色が濃かった事から肥料は与えていない。芽が再び伸び始めたことから今月1回液体肥料を与える予定。
  • 病害虫:蛾の幼虫。

2007年10月1日

(1)樹姿

(2)芽先

(3)果実の様子

(4)樹姿

(5)芽先

(6)害虫の様子

解説:(1)(2)芽の動きはない。軟弱だった葉が固まった位。今年はこれ以上伸びないと思われる。

(3)果実も同様で特に変化はないが、収穫は出来そうです。今忙しくなったので、チョコレートを作るのは後にします。

(4)こちらは展開中の葉がほぼ固まった。気温の低下もあり、この木も今年はこれ以上伸びそうもない。

(6)秋は1年の中で害虫被害に遭いやすい季節です。これは孵化後数週間の毛虫です。最初は葉の裏にいて徐々に食害の範囲を広げていく。葉に小さな穴が空いたら注意深く観察した方が良い。

    主な管理
  • 株の状態:生育期。
  • 置き場:屋外日向。当地方でも今月一杯くらいは外に置いておけそうです。とりあえず0℃を下回らない位で保護したいと考えています。
  • 水やり:鉢土の表面が乾いたら、鉢土全体が湿る様に与えている。
  • 肥料:与えない。
  • 病害虫:蛾の幼虫。

2007年11月1日

(1)樹姿

(2)芽先

(3)果実の様子

(4)樹姿

(5)芽先

(6)害虫の様子

解説:(1)(2)理由は分からないが、秋から芽の成長は止まってしまった。レモンと同じように年3回は芽を伸ばすと見ていたが、今年はあまり成長しなかった。

(3)果実に大きな変化はありません。果皮が割れているところから見える果実(外側の皮)は茶色で完熟していると思われます。下側の果実は果皮が割れていないので、中がどうなっているのか気になるところです。

(4)(5)こちらも上と同様です。完全に成長は止まっています。地上部の成長は止まっていても根が回っているため、来年は植え替えなければなりません。

(6)は先月小さかった毛虫のその後です。色と毛並みを確認出来るようになった。それと食害の範囲が広がっている。実際の管理では見つけ次第駆除します。

    主な管理
  • 株の状態:生育休止期。
  • 置き場:室内、ハウス内等。今月から天気予報を見ながら取り込むことになりそうです。マイナス2~3℃までは大丈夫と言われているが、気温が氷点下になりそうなときは取り込んだ方が安全。
  • 水やり:鉢土の表面が乾いたら、鉢土全体が湿る様に与えている。
  • 肥料:与えない。
  • 病害虫:蛾の幼虫。ミノムシを発見したら駆除する。

2007年12月1日

(1)斑入り種

(2)一般種

(3)結実の様子

(4)結実の様子

(5)果実の様子

解説:(1)(2)11月末からハウスへ取り込みました。設定温度は0℃ですが、実際に暖房機が回り出すのは氷点下になってからです。それでも害を受けないのはそれくらいの低温には耐えるからです。

(3)~(5)は2013年、多く結実した様子を紹介します。結果位置は株元に近い枝で三つ結実した。いつもなら開花後少し肥大し始めた頃から徐々に落果して最後に一つしか残らないことが多かったが、この年は珍しく三つ残り、その全てが大きくなった。

結実はこれ以外に一箇所あって、今年は全部で四つ実ったことになる。

冬の寒さが厳しい長野県でも結実させることが出来るとは、ハワイの方が知ったら驚かれることでしょう。しかも鉢植えで・・・。

結実した果実の様子は、実生、挿し木の詳しく見るページへ。

    主な管理
  • 株の状態:生育休止期。
  • 置き場:室内、ハウス内等。
  • 水やり:鉢土の表面が乾いたら、鉢土全体が湿る様に与えている。
  • 肥料:与えない。
  • 病害虫:得に無し。

2014年4月6日 雪害について

(1)斑入り種

(2)(1)の実

(3)融雪後の葉

(4)融雪後の実

(5)テトラフィラ

(6)融雪中

解説:マカダミアが雪には強いことをご紹介します。(1)(2)今日は不安定な天気で昼過ぎから短時間降雪がありました。それで枝葉には薄く雪が積もりました。(3)~(4)間もなくやんで雪は溶けましたが、葉や実は全く影響を受けていません。

一般的な熱帯果樹であれば葉は枯れて最悪枯死もありますが、マカダミアはものともしません。

(5)(6)も同様で、生育期間中に展開して固まった葉はかなり丈夫だと言うことがうかがえます。

このことから、暖地では庭木にお勧めですし、寒冷地の鉢植え栽培でもついうっかり取り込み忘れたとしても、悪影響を受けないので、神経質にならずに楽しめる果樹と言えます。

ただ、今回は気温がプラスの条件です。

2014年4月21日 害虫について

被害の様子

解説:色々と順調なときほど要注意なものが害虫かもしれません。写真は株元に発生したテッポウムシ(シンクイムシ、正式名称不明)です。

当地方では秋以降色々な木で発生が見られます。株元に直径3mm位の穴を開け、内部を食い荒らす。葉が萎れる等の症状が現れてからでは手遅れになる。

早めに見つけたときは、細い針金を穴に挿入して刺殺することも出来るが、改善しないときは農薬のお世話になる。しかし、家庭では無農薬で育てたいので、防除はこまめな観察しかない。

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