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極楽鳥花植物園 Strelitzia Botanical Garden

マカダミアの実生と挿し木 このページでは園長による趣味のガーデニングを取り上げています。

マカダミアの実生と挿し木 2008年7月~

鉢植え栽培

(1)種子の様子

(2)発芽の様子

このページではマカダミアの実生と挿し木について取り上げています。

解説:当初から「マカダミアの栽培」をご覧いただいていた方の中には、「昨年収穫した果実はどうしたのか」とお思いの方もいらっしゃるでしょう。

私自身はマカダミアナッツチョコレートを作って、ハワイで売るつもりでしたが、果実を長く株に付けていたことから一つにはカビが生えてしまったこと、残り一つだけになったことで断念しました。

その後、果皮を剥いて鉢の中に転がしておき、春先に「もしかしたら」との思いで椿の種子と一緒に播いておいたのです。

(1)は種子写真。(参考掲載)

(2)種子が完全に隠れるように播いておいたのですが、いつの間にか地表に現れて二つに割れました。中央からは芽らしきものが出始めています。その様子はアボカドを彷彿とさせます。(矢印)

ちなみに播種時、種子には傷を付けていません。

    基本条件
  • 置き場:発芽してからは日当たりの良い場所。
  • 温度条件:夏場は自然条件。冬季間は凍結しない場所。
  • 用土:赤玉土、鹿沼土等。
  • 水やり:鉢土の表面が乾いた時点で鉢土全体は湿る様に与える。
  • 施肥:生育期間中に3回程度有機質肥料を与える。
  • 病害虫:病気は特に無し。

挿し木

の様子

解説:こちらは挿し木です。余分な枝を剪定したので、それを鹿沼土に挿しています。方法やその後の管理ははレモンと同様です。詳しくは「レモンの栽培」ページ内「レモンの挿し木」参照。

充実した枝ではないので、活着率がどの程度か今後注目です。ちなみに周囲はレモンの挿し木です。

2008年8月1日

(1)実生苗の様子

(2)挿し木の様子

(3)挿し穂の様子

解説:(1)写真中央のぎざぎざした感じの葉がマカダミアの苗です。この苗は実は先月画像のものではなく、もう一つ蒔いた種子から出た苗です。

つまり、カビが生えてだめになったと思っていたものは健全だったということです。このままうまくいけば実生苗が2本得られるかもしれません。

周りの椿が旺盛なため、途中で鉢上げした方が良さそうです。

(2)ちょうど1ヶ月経過しました。葉が落ちた挿し穂がありますが、腐っていなければ活着する可能性が高い。

(3)葉の落ちた挿し穂の切り口の様子。根は出ていないが、カルス形成されている。今後ここから根が伸び始める。

これは解説のために抜いたもので、実際は動かさない。

あまり良い枝を挿せなかったため、腐った枝が1~2本出ました。

2008年9月1日日

(1)実生苗の様子

(2)直根を切る

(3)植える

(4)完了

(5)数日後

(6)挿し木の様子

(7)発根の様子

解説:先月以降芽の伸びが止まったことと、周りの椿が茂ってきたことから鉢上げしました。(1)中央がマカダミアの実生苗、実生苗の左側は発芽中の種子、右側が椿苗。

(2)苗は植える前に直根を切り詰め側根を伸ばすようにする。(3)植え深さは種子が隠れる位(今まで埋まってた深さ)にする。鉢は9cmポリポットに用土は鹿沼土に腐葉土と完熟堆肥を2~3割混合したもの。ウォータースペースを少し取る。

(4)最後に水を鉢底から少し流れ出る位与えて完了。しばらく薄日の場所へ置く。(5)数日後。活着したようだ。

(6)この挿し木はレモンと同時期に行ったものですが、活着率は良くない。理由は剪定で処分した枝を使用したため。充実した枝であれば、もう少し成績が良くなる。

(7)発根はまだ少なく3~4mm伸び始めた程度。この調子では秋までに鉢上げ出来るかどうか。

2008年10月1日

(1)実生苗

(2)挿し木

解説:(1)実生苗は鉢上げ後新しい葉が展開した。このことから根も順調に伸長していると思われる。今年はこれで越冬になる。今後の管理は上の株と同じ。

(2)の挿し木は失敗です。来年やり直します。どうも根の伸長が思わしくなかった。今緑色の葉を付けている枝も根の伸びはまだ無い。

2008年11月1日

(1)実生苗の様子

解説:先月展開中だった葉は緑色に変わり堅くなった。鉢上げしてから想像以上に成長した。恐らく根も回っているであろうことから、大体うまくいったと考えます。

今後2~3年育てれば、マカダミアの栽培ページ2007年5月1日、(5)の樹姿の様になる。

マカダミアは実生から開花結実まで時間が掛かることから、実生苗の養成は毎月更新ではなく、部分更新に止めます。

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