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極楽鳥花植物園 Strelitzia Botanical Garden

苗から育てるレモン、2年目 このページでは園長による趣味のガーデニングを取り上げています。

苗から育てるレモン2年目 2009年4月1日~

鉢植え栽培

苗の様子

このページではレモンの挿し木から2年目の様子を取り上げています。

解説:2008年に挿し木で増やした苗から結実までを取り上げます。最初の冬は問題なく越して、良い状態を保っています。

今後しばらくは木を育てる(樹形を整える)ことになります。それにしても相変わらずつぼみを付けている苗もあります。例え交配したとしてもこの大きさの苗では結実はしない。

また、初期の段階では木を大きくすることを一番の目的とすることから、剪定は行わない。

    基本条件
  • 置き場:日当たりの良い場所。
  • 温度条件:夏場は自然条件。冬季間は凍結しない場所。
  • 水やり:鉢土の表面が乾いた時点で鉢土全体は湿る様に与える。
  • 施肥:生育期間中に3回程度有機質肥料を与える。また、それでも葉の色が薄ければ液体肥料を与える。
  • 病害虫:病気は特に無し。害虫は気温が上がってからはアゲハ、蛾の幼虫等が心配されるが今のところ被害はない。詳細は「レモンの病害虫」ページへ。

2009年5月1日

(1)苗の様子

(2)つぼみの様子

解説:(1)4月から芽が伸び始めた。新芽は茶褐色を呈している。

(2)この大きさでもつぼみを付ける苗もある。

最初の数年は木を大きくすることが重要なので、生育を遅らせない様な管理に徹する。

    主な管理他  
  • 木の状態:生育期。
  • 置き場所:屋外の日向
  • 水やり:鉢土表面が乾いたら、与えている。
  • 施肥:生育期間中に3回程度有機質肥料を与える。また、それでも葉の色が薄ければ液体肥料を与える。4月末に一回、醗酵鶏糞を与えた。量は10.5cmポット当たりティースプーンに軽く1杯程度。
  • 病害虫:今までは心配無かったが、そろそろアゲハが卵を産み付けに来る。卵は見つけ次第除去する。

2009年6月1日

(1)苗の様子

(2)枝葉の様子

解説:先月茶褐色に伸びていた枝葉はそろそろ固まってきている。そのため葉色が鮮やかな緑色になり、賑やかになってきた。

葉の色や大きさからもう少し肥料を効かせても良かった。

今はまだ問題無いが、次に枝が伸びるときは間隔を空けた方が良い状態。

今のところアゲハや他の害虫被害は無い。

    主な管理他
  • 木の状態:生育期。春枝は固まりつつある。
  • 置き場所:屋外の日向
  • 水やり:鉢土表面が乾いたら、与えている。
  • 施肥:生育期間中に3回程度有機質肥料を与える。また、それでも葉の色が薄ければ液体肥料を与える。次は6月末から7月頃の予定。もう少し葉色を上げたいところ。
  • 病害虫:そろそろアゲハが卵を産み付けに来る。卵は見つけ次第除去する。

2009年7月1日

(1)全体の様子

(2)他の苗

解説:先月からあまり変化は見られないように感じるが、春から伸びていた枝葉は完全に伸びきり、硬化した。また、春先は茎がぐらぐらしていた苗も根が回り始めてしっかりしてきた。

間もなく、夏枝が伸び始める。

今後頻繁に土が乾くようになれば植え替えを考える。

    主な管理他
  • 木の状態:生育期。春枝は固まった。根も回ってきている。
  • 置き場所:屋外の日向
  • 水やり:鉢土表面が乾いたら、与えている。
  • 施肥:生育期間中に3回程度有機質肥料を与える。また、それでも葉の色が薄ければ液体肥料を与える。次は7月上旬の予定。
  • 病害虫:そろそろアゲハが卵を産み付けに来る。卵は見つけ次第除去する。

2009年8月1日

(1)苗の様子

(2)枝葉の様子

解説:地上部はそれほど大きな変化はない。しかし、根が回ってきて土が良く乾くようになった。生育期間中ではあるが植え替えをした方が良いかもしれない。

今年はまだアゲハの飛来を見ていない。例年であれば産み付けられた卵の駆除に追われているが、今年は楽。

    主な管理他  
  • 木の状態:生育期。夏枝が伸び始めている苗もある。
  • 置き場所:屋外の日向
  • 水やり:鉢土表面が乾いたら、与えている。
  • 施肥:生育期間中に3回程度有機質肥料を与える。また、それでも葉の色が薄ければ液体肥料を与える。
  • 病害虫:アゲハが卵を産み付けに来る。卵は見つけ次第除去する。

2009年9月1日

(1)苗の様子

(2)枝葉の様子

解説:見た目の印象は先月からそれほど変わっていないかもしれません。中には枝を伸ばしている株もあります。

木が育ってきてハモグリバエが付いているものもある。また、根が回り乾きやすくなったため、ハダニが付いた苗もある。

それで今月植え替え予定です。

    主な管理他
  • 木の状態:生育期。秋枝が伸びている苗もある。
  • 置き場所:暖地では屋外、その他地域では屋内、加温ハウス内。
  • 水やり:鉢土表面が乾いたら、与えている。
  • 施肥:葉の色が薄ければ液体肥料を与える。
  • 病害虫:アゲハ、ハモグリバエ、ハダニ等。
  • 作業:植え替え。根が回った苗は早めに植え替えた方が良い。

2009年10月1日

(1)苗の様子

(2)枝葉の様子

解説:先月1回液体肥料の500倍液を与えています。それで全体的に葉の色が濃くなっています。今後もう1回芽を伸ばして冬を迎えます。

夏場、もう少し真面目に管理を行っていれば、もう少し大きくなっているはずです。

これらの苗は秋に一回りか二回り大きな鉢へ植え替えます。

    主な管理他
  • 木の状態:生育期。一旦生育は止まっている。
  • 置き場所:暖地では屋外、その他地域では屋内、加温ハウス内。
  • 水やり:鉢土表面が乾いたら、与えている。
  • 施肥:与えない。
  • 病害虫:乾かしすぎるとハダニ。詳細は「レモンの病害虫」ページへ。
  • 作業:植え替え。

2009年11月1日

(1)苗の様子

(2)鉢と用土

(3)根鉢

(4)土を入れる

(5)植えた様子

(6)完了

解説:季節が進んだので思い切って植え替えました。(2)鉢の大きさは15cmポットです。今までより二回り以上大きくなります。来年は今までより旺盛に育つことが予想されることからそうした。

用土は鹿沼土と粘質土小粒を主体に完熟堆肥を2~3割混合したものです。鹿沼土だけの場合、乾きやすくて水やりが大変になることから小粒の粘質土を混ぜたものです。

(3)根は鉢の上から下まで良く回っている。(4)鉢底に用土を少し入れ高さを調整する。大体今までの地際が植え替え後の地際になれば良い。極端に深植え、又は浅植えにならなければ問題ない。また、このとき茎(最も下の)が真っ直ぐ立ち上がるように植える。(5)

全ての苗を植えて、最後に鉢土全体が湿る様に水を与えて完了。

    主な管理他
  • 木の状態:生育期。秋芽を伸ばしている苗もある。この芽を展開して今年の生育期は終わる。
  • 置き場所:暖地では屋外、その他地域では屋内、加温ハウス内。
  • 水やり:鉢土表面が乾いたら、与えている。
  • 施肥:与えない。
  • 病害虫:乾かしすぎるとハダニ。詳細は「レモンの病害虫」ページへ。
  • 作業:植え替え。

2009年12月1日

(1)苗の様子

解説:先月の植え替えから大きな変化はありません。生育は完全に止まっている。冬期間は現状維持で推移する。

※今年はこれで一旦終了し、来春再開します。

    主な管理他
  • 木の状態:生育休止期。
  • 置き場所:暖地では屋外、その他地域では屋内、加温ハウス内。
  • 水やり:鉢土表面が乾いたら、与えている。
  • 施肥:与えない。
  • 病害虫:特に無し。

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