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極楽鳥花植物園 Strelitzia Botanical Garden

レモンの実生 このページでは園長による趣味のガーデニングを取り上げています。

レモンの実生 2009年7月1日~

鉢植え栽培

(1)種子

(2)既発芽種子

(3)蒔き方

(4)発芽

(5)双葉

このページではレモンの播種から結実までの様子を取り上げる予定です。

よく果物を食べていて種子が出てくると、「これを播いたら同じものが出来るだろうか?」と思いを巡らせるものですが、一般的に果物の苗は接ぎ木で養成されているため、実生からは食べた果実と同じものは出来ずにその台木を育てていることが多い。

例外として柑橘類は受粉による胚と無性的に自分自身の組織による胚を形成することから、実生で台木と穂木の両方が出てくると言われている。しかし、実際に市販のグレープフルーツやオレンジ等を播いた場合、ほとんどが大きな棘を付けたカラタチの様な木が生えてきて何年育てても花が咲かないことが多い。

ところが挿し木のレモンであれば上から下までレモンの木であることから、理論的に実生で全て親と同じ木になる。今月からその様子を紹介する。

解説:(1)果実から取り出した種子。一果から10数粒程度得られることもある。尚、特に洗っていない。

(2)その理由は他の果樹の様に種子の周囲を厚いゼラチン質で覆われていないため。そのため完熟果の中には果実の中で発芽しているものもある。

①は生育が良く、芽が見えている範囲で1cm位伸びている。②③は果実を切った際、芽も切れてしまった状態。何れも果実の中に根を伸ばしている。ちなみにこの果実は自慢の薄皮作り。

(3)種子が隠れる程度の深さに播く。(2009年5月24日播種)この後水を与えて種子は隠れた。

(4)播種から一ヶ月近く経過してようやく発芽を始めた。(矢印、6月21日現在)(5)6月29日現在

※結果は結実まで確認しなくても、樹姿で判断出来ると考える。

    基本条件
  • 栽培適地:冬季、極端に冷え込まない地域。その他地域ではハウス内、室内で保護
  • 温度条件:夏場は自然条件。冬季間は凍結しない場所。
  • 日照条件:日当たりの良い場所
  • 水やり:鉢土の表面が乾いた時点で鉢土全体は湿る様に与える。
  • 土壌条件:水はけと水持ちが良く清潔なもの。(例、赤玉土小粒、鹿沼土等に腐葉土、又は完熟堆肥を数割混ぜたもの)上記写真は無肥培土に完熟堆肥を3~4割加えたもの。
  • 施肥:しばらく与えない。芽が出揃って本葉が2~3枚以上になったら考える。
  • 病害虫:病気は特に無し。害虫はアゲハ、蛾の幼虫等が心配されるが今のところ被害はない。
  • 種子の入手:挿し木養成したレモンの自家採取種子。

2009年8月1日

実生苗の様子

解説:先月からだいぶ育っています。葉の形がはっきりと分かるようになってきた。写真奥は後から播いたもの。果実を一気に収穫し、一気に播いたわけではなく、一つずつ収穫し、取れた種子を播いているのでこの様になった。

この出てきた葉を見る限り、まずレモンの木が生えてきたと見て間違いない。・・・では話にならないのでしばらく育てます。

    主な管理
  • 置き場所:屋外の日向
  • 水やり:鉢土表面が乾いたら、与えている。
  • 施肥:まだ与えていない。
  • 病害虫:無し。

2009年9月1日 葉、展開する。

実生苗の様子

解説:写真中央やや左の一番大きな苗は葉が11枚位出ています。そろそろ鉢上げ考えています。冬までの残り時間を考えた場合、やるなら早めの方が良い。

肥料はまだ与えていませんが良く育っています。肥料が先か、鉢上げが先か・・・。

    主な管理
  • 置き場所:屋外の日向
  • 水やり:鉢土表面が乾いたら、与えている。
  • 施肥:与えていない。
  • 病害虫:アゲハ、ハモグリバエ、蛾の幼虫等。

2009年10月1日

実生苗の様子

解説:苗が育ってきたので、先月1回液体肥料の500倍液を与えました。そうしたら「なんと言うことでしょう!!」あっという間に挿し木苗と同じくらいに育ちました。

親木や挿し木苗は生育にリズムがあって、芽が伸びる時期と、伸びない時期がはっきりとしている。それに対し、実生苗は発芽してから一定の速さで育ち続けている。それで比較的短期間で大きくなってきた。

もう少し冷え込むようになってきたら、鉢上げする予定です。

    主な管理
  • 置き場所:屋外の日向
  • 水やり:鉢土表面が乾いたら、与えている。
  • 施肥:与えていない。
  • 病害虫:アゲハ、ハモグリバエ、蛾の幼虫等。

2009年11月1日

実生苗の様子

(2)他の苗

解説:先月急激に気温が低下したことから生育はほぼ止まっています。今鉢上げの適期。幸いなことに今年は害虫にやられずに済んだ。この様な年は珍しい。

(2)は(1)より遅くに播いたため、まだ小さい。

    主な管理
  • 置き場所:屋外の日向
  • 水やり:鉢土表面が乾いたら、与えている。
  • 施肥:与えていない。
  • 病害虫:アゲハ、ハモグリバエ、蛾の幼虫等。

2009年12月1日

実生苗の様子

生育は止まっています。秋に与えた液体肥料の効果で葉の色は濃い。この苗は春までこのまま管理することにしました。

冬期間は日当たりの良い窓辺に置いて、適当に水やりを行う。

※今年はこれで一旦終了し、来春また再開します。

    主な管理
  • 置き場所:暖地では屋外、その他地域では屋内、加温ハウス内。
  • 水やり:鉢土表面が乾いたら、与えている。
  • 施肥:与えていない。
  • 病害虫:特に無し。

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