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極楽鳥花植物園 Strelitzia Botanical Garden

デンドロビューム このページでは園長による趣味のガーデニングを取り上げています。

デンドロビュームの栽培 2014年10月14日~

鉢植え栽培

(1)全体の様子

(2)バルブ先端

(3)株元

(4)根

このページでは主に鉢植えノビル系、及び原種デンドロビュームの年間管理をを取り上げる予定です。デンファレ、及び高温性は掲載しません。

デンドロビュームと言うと毎年冬から春にかけて色とりどりの、そして多くの花を付けた豪華な印象の鉢物が出回ります。以前は花が小さかったり花数が少なく、洋蘭の中では低い位置付けだったかもしれませんが、今では長年の研究によって他の洋蘭に引けをとらない存在になったと言っても過言ではありません。

生産量も増えて地方のホームセンターでも見かけるほど身近な存在になりつつあります。その様な株は手頃な値段で購入することが出来るようになりました。そこでこのページでは普及してきたノビル系と、原種の管理を取り上げます。

解説:(1)写真は最近購入したノビル系です。原種はこの日に間に合いませんでした。白色系2品種とピンク系1品種の合計3株です。こだわって選んだのでこれでも送料込みで一万円近くになってしまった。

黄花や他の色もありましたが、これはと言うものを見つけられなかったことと、原種は黄花が多いことから見送りました。

(2)この時期バルブは完成していて先端部までよく肥大しています。次期開花予定苗ですが、バルブは大きく33~40cm位ありこれなら確かに開花しそうだと思わせます。

(3)今の苗は椰子ガラで植わっていました。以前はミズゴケか、複数の混合培土が多かったので時代が変わったと思わせます。

(4)バルブは完成していますが、根はまだ動いていて先端部は緑色です。

    基本条件他
  • 原産国:アジア、オーストラリアの一部等。
  • 生態:常緑多年生植物。比較的標高の高い地域の樹木に着生する。夏場が生育期。
  • 開花期:温帯の自然条件では3~4月咲きが多い。
  • 形態:草丈の小さいものから大きいものまで。ノビル系は楕円形に近い葉を互生で十数枚付ける。原種は葉数が少ないものもある。何れも棒状のバルブを形成する。
  • 枯死させない気温の範囲:冬は2~3℃以上が目安ではあるが、種類によって異なる。耐寒性は洋蘭の中では強い方。夏場は自然条件。
  • 種子から開花まで:温帯で適正条件下では5~6年。
  • 日照:年間を通してよく日に当てたい。ただし、真夏は葉焼け防止のために遮光した方が良い。
  • 購入時期:苗の場合は秋がお勧め。
  • 用土:ミズゴケ、椰子ガラ等が一般的。その他、ヘゴ付けにすることも出来る。
  • 水やり:冬季間、最低気温が一桁の場合は常に乾かしていて週に一回少量の水やり、夏場は鉢土の表面が乾いてきたら与える。尚、雨に当てても問題無い。
  • 肥料:生育期間の初期から中期にかけて少量与える。
  • 市販苗の形態:ポット植え中苗。一般的に千数百円~。
  • 病害虫:ウイルス病、黒斑病、すす病等。害虫も色々有。

2015年5月28日

(1)草姿

(2)花の様子

解説:咲く

昨年購入した苗の中で一株だけ花を咲かせました。品種名は、ブリリアントスマイル’ロイヤル’です。日本で最も有名なデンドロビューム園のものです。

久しぶりにノビル系の花を見ましたが、これはすごいです。何がと言うと花が大きいです。写真では分かりにくいですが、胡蝶蘭くらいあります。

昔の花は大輪であっても実際には、まあ大きいくらいでしたが、最近の花は本当に大きくなっています。

ホームセンターで安売りしている一般向けの量産品とは大違いです。これでバルブ一杯に花を付けたなら大騒ぎと言った感じです。

色合いにつきましては、カタログ写真とは完全一致ではありませんが、栽培環境で変わるので誤差の範囲内と考えます。

栽培初期に花を確認できたことで、今後の栽培熱が高まります。

2016年5月5日

(1)クリソトキサム

(2)シルシフラーラム

(3)フィンブリアタム

(4)デンシフローラム

(5)ファーメリー

(6)ノビル

(7)ノビルの花

(8)交配種

(9)交配種

(10)交配種

解説:(1)~(6)は原種です。温室無しでも楽しめる、比較的低温にも耐えて育て易いものを選んだつもりです。

春になって気温が上昇してから、水をそれまでよりも頻繁に与えたことによって、バルブが膨らんでいます。

その中でノビルは5月になって開花しました。派手さは無いですが、自然の中で咲いていたら目を引きそうな感じです。

花の大きさは、横、縦共に5cm位です。

今のところ、他の種類で花芽の動きはありません。

(8)~(10)はノビル系の交配種です。

デンドロビューム栽培の初年度は作落ちしやすいので、バルブは短く、細くなっています。

それはその環境に適応しようとしているので、仕方が無いことです。作落ちさせないためには、加温ハウスで管理すれば良いのですが、特別扱いはしない方針です。

それで、交配種の開花はこの春は無いです。

原種のノビルと交配種はすでに芽が伸び始めているので、今後はそれを充実させることを考えます。

現在の管理は屋外日向に置いていて、用土の表面が乾いたら水を与えています。

ちなみに冬期間の管理は室内で窓越しの日光が当たる場所に置いて、最低気温は2~3℃、最高気温は室温で、水やりは週に1回少量与えていました。

2016年7月16日

(1)全体の様子

(2)新芽の様子

解説:交配種について取り上げます。

これで2シーズン目の生育期になりましたが、相変わらず緩慢です。

初年度はその地域の気候に慣れていないことから、生育遅れになっても以外ではないのですが、2年目になっても変わらないと言うことは冬の気温が影響しています。

これらの株は、最も寒い時期の最低気温が3℃くらいで管理していました。その後、屋外が十分気温が上がるまでは室内で保護していたにもかかわらずなかなか生育を始めませんでした。

その後、気温の上昇で旺盛に育つかと思っていましたが、だめでした。それでも最近になって幾らか勢いを感じさせる様になりました。

しかし、これでは寒くなるまでにバルブを充実させることは出来ません。

以上のことから、寒冷地では加温ハウスか何らかの保護された環境無しでは、良い生育は期待出来ないと考えた方が良い。

この種は花の改良は驚かされますが、性質面では昔から変わっていない印象です。

今回は掲載しませんでしたが、原種に関しても昔は育て易い印象でしたが、最近の苗は今一育たない感じがしています。

現在の管理は、屋外日向に置いていて、自然の雨風が当たっています。

肥料は新芽が伸び始めてから有機質のものを少量与えてあります。

2016年10月2日

(1)交配種の様子

(2)芽先の様子

(3)クリソトキサム

(4)シルシフローラム

(5)フィンブリアタム

(6)デンシフローラム

(7)ファーメリー

(8)ノビル

解説:(1)(2)ノビル系交配種は相変わらず生育遅れで10月になってもまだ今年伸びた芽はバルブに完成していません。

それでも最近の長雨に当って幾らか生気を取り戻した感じがしています。

一般的に洋蘭の中でデンドロ・・・は耐寒性が強い方の位置付けですが、暖地にお住まいの方の言う耐寒性が強いは寒冷地では当てはまらないと考えます。

よって、良い状態で越冬させるには最低気温を5~7℃は保って、なるべく日照条件が良い場所で育てるべき植物です。それには最初から小型室内型加温ハウスで管理した方が良い気がしています。

(3)~(8)原種の方は状態は様々です。クリソトキサム、シルシフローラム、デンシフローラム、ファーメリーは大体同じ感じで新芽は伸び切っています。後は充実するだけです。

フィンブリアタムはなかなか新芽が出ずに冬に枯死したのかと思いましたが、夏になってようやく芽が伸び始めたところです。寒くなるまでにバルブが充実するかどうかです。

ノビルは交配種と同じで新芽は未完成です。これも冬に間に合うかどうか。

現在の管理は、屋外日向に置いていて、自然の雨風が当たっています。

肥料は夏に1回与えただけです。

2017年1月16日

(1)全体の様子

(2)花芽の様子

(3)高芽の様子

解説:今月は交配種について取り上げます。

(1)駄温鉢に入れてあるのは、倒れない様にしているためです。

各株冬までにバルブの上部まで充実させることが出来ない状態で室内に取り込みました。各株バルブ上部に止め葉は出ているものの、肥大はしていません。

(2)それでも昨年12月までに、一年前に伸びたバルブに花芽が膨らんできました。節の粒状のものがそれです。

一般的には屋外で低温に遭わせてから取り込みますが、当地方は寒冷地なので室内に取り込んでからでも必要な低温に遭わす事が出来るため、秋に気温が低下してきたらすぐに取り込んでいます。

これで加温すれば開花が早まりますが、我が家では特別扱いせずに低温越冬させます。

(3)花芽が出たのは正常なバルブだけでなく、高芽にも出ています。尚、この高芽はバルブに付けっぱなしにしてあるので、新芽は伸びていません。

現在の管理は、屋内日向に置いていて、ほとんど放任です。

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