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極楽鳥花植物園 Strelitzia Botanical Garden

デンドロビューム このページでは園長による趣味のガーデニングを取り上げています。

デンドロビュームの栽培 2021年09月10日~

鉢植え栽培

(1)苗の様子

(2)バルブ先端

(3)配置

このページでは主に鉢植えノビル系、及び原種デンドロビュームの年間管理をを取り上げる予定です。デンファレ、及び高温性は掲載しません。

デンドロビュームと言うと毎年冬から春にかけて色とりどりの、そして多くの花を付けた豪華な印象の鉢物が出回ります。以前は花が小さかったり花数が少なく、洋蘭の中では低い位置付けだったかもしれませんが、今では長年の研究によって他の洋蘭に引けをとらない存在になったと言っても過言ではありません。

生産量も増えて地方のホームセンターでも見かけるほど身近な存在になりつつあります。その様な株は手頃な値段で購入することが出来るようになりました。そこでこのページでは普及してきたノビル系と、原種の管理を取り上げます。

解説:(1)写真は最近購入したノビル系です。原種はこの日に間に合いませんでした。白色系2品種とピンク系1品種の合計3株です。こだわって選んだのでこれでも送料込みで一万円近くになってしまった。

黄花や他の色もありましたが、これはと言うものを見つけられなかったことと、原種は黄花が多いことから見送りました。

(2)この時期バルブは完成していて先端部までよく肥大しています。次期開花予定苗ですが、バルブは大きく33~40cm位ありこれなら確かに開花しそうだと思わせます。

(3)今の苗は椰子ガラで植わっていました。以前はミズゴケか、複数の混合培土が多かったので時代が変わったと思わせます。

(4)バルブは完成していますが、根はまだ動いていて先端部は緑色です。

    基本条件他
  • 原産国:アジア、オーストラリアの一部等。
  • 生態:常緑多年生植物。比較的標高の高い地域の樹木に着生する。夏場が生育期。
  • 開花期:温帯の自然条件では3~4月咲きが多い。
  • 形態:草丈の小さいものから大きいものまで。ノビル系は楕円形に近い葉を互生で十数枚付ける。原種は葉数が少ないものもある。何れも棒状のバルブを形成する。
  • 枯死させない気温の範囲:冬は2~3℃以上が目安ではあるが、種類によって異なる。耐寒性は洋蘭の中では強い方。夏場は自然条件。
  • 種子から開花まで:温帯で適正条件下では5~6年。
  • 日照:年間を通してよく日に当てたい。ただし、真夏は葉焼け防止のために遮光した方が良い。
  • 購入時期:苗の場合は秋がお勧め。
  • 用土:ミズゴケ、椰子ガラ等が一般的。その他、ヘゴ付けにすることも出来る。
  • 水やり:冬季間、最低気温が一桁の場合は常に乾かしていて週に一回少量の水やり、夏場は鉢土の表面が乾いてきたら与える。尚、雨に当てても問題無い。
  • 肥料:生育期間の初期から中期にかけて少量与える。
  • 市販苗の形態:ポット植え中苗。一般的に千数百円~。
  • 病害虫:ウイルス病、黒斑病、すす病等。害虫も色々有。

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